眼瞼下垂術について
保険診療と自費診療(美容整形)の決定的な違い
はい、どうもこんにちは! アルテラクリニックの宮本東和です。
今日は、多くの方が迷われる「保険診療で扱う眼瞼下垂」と「自費診療(いわゆる美容整形)で扱う眼瞼下垂」の違いについてお話ししていきたいと思います。
どちらも「眼瞼下垂を治す」という目的は同じなのですが、実は似て非なる特性があると考えています。結論から申し上げますと、その違いは以下のようになります。
- 保険診療: 「機能面」の回復のみを目的とする治療
- 自費診療: 「機能面」と「整容面(見た目の美しさ)」を兼ね備えた治療
この違いが、術後の満足度にどう影響するのか。詳しく解説していきましょう。
1.「眼瞼下垂」と一口に言っても、原因はさまざま
一般的に「目の開きが悪いこと」を眼瞼下垂と呼びますが、その原因や状態によって適応となる手術は異なります。
- 皮膚のたるみが原因の場合 瞼の上の皮膚が重なり、視界を遮って眼瞼下垂のような状態になっている方。この場合は「眉下切開術(眉下リフト)」が適応になります。
- 顔面神経麻痺などが原因の場合 額のシワがなくなり、眉毛が下がって瞼が重くなっている方。この場合は「眉毛上切開術」などが適応になることがあります。
- 筋肉の緩みが原因の場合 黒目が見えづらく、目を開ける力そのものが弱くなっている方。この場合は、目の開きを良くする「挙筋前転術」や「挙筋短縮術」が適用されます。
これらは保険診療でも自費診療(美容整形)でも行われている分野ですが、仕上がりに対する「ゴール設定」が大きく異なります。
2.保険診療は「目が開けば成功」という世界
保険診療では、あくまで「機能面」を重視します。つまり、「目がしっかり開くようになり、黒目が見えるようになれば、医学的には成功」とされます。
そのため、治療費を抑えることを最優先に考え、眼科などで眼瞼下垂の手術を受けられる方も多くいらっしゃいます。しかし、実際に治療を受けた後に「見た目が思っていたのと違う」「左右差が気になる」「不自然に食い込んでいる」と悩んで先生に相談しても、
「目はしっかり開いているんだから、いいじゃない。綺麗にしたいなら美容整形に行ってよ」
と言われてしまうことが大半ではないでしょうか。
僕は以前、保険診療をメインに仕事をしていた時代から、将来は美容外科医になりたいという強い思いがありました。そのため、保険診療であっても「機能面」と「整容面」の両方を整えるよう、こだわりを持って手術をしてきました。 もし、そういった「見た目」にも配慮してくれる先生に保険診療で出会えれば幸運ですが、現実としてそうした医師を見つけるのは、なかなか至難の業だと思います。
3.「急がば回れ」初回手術にすべてをかけるべき理由
挙筋前転術や挙筋短縮術といった術式自体は、保険でも自費でも同じ名称です。 しかし、国民皆保険制度のもとで、皆様の保険料を財源として治療を行う以上、保険診療の守備範囲はあくまで「機能の回復」に留まります。
それ以上の「美しさ」や「自然な仕上がり」を求めるのであれば、それは自由診療(自費診療)の守備範囲であり、僕たち美容外科医の出番です。
安易に「保険が効くから安いし、とりあえず受けてみよう」という考えで眼瞼下垂の手術を受けることは、正直あまりおすすめしません。なぜなら、「初回手術が一番肝心」だからです。
一度メスを入れた組織は癒着(ゆちゃく)が起こり、2回目以降の修正手術は格段に難易度が上がります。理想の目元にするためのハードルが、初回よりもずっと高くなってしまうのです。
4.もし保険診療で行くなら「形成外科」へ
もちろん、保険診療の先生の中にも「より綺麗に仕上げるなら、信頼できる美容整形に行ってください」と正直にアドバイスしてくださる良心的な先生もいらっしゃいます。
もし、どうしても保険診療で受けたいという場合でも、「眼科」ではなく「形成外科」に足を運んでください。 眼科という診療科目は「眼球」を扱う専門家ですが、その周囲の「皮膚」や「筋肉」を扱うのは形成外科の専門領域だからです。
5.最後に
何度も言うようですが、初回の手術でいかに理想に近づけるかが、その後の人生の満足度を左右します。
「目が重い」という機能的な悩みだけでなく、「パッチリと綺麗な目元にしたい」「自然な二重ラインにしたい」という整容的な願いも叶えたいのであれば、最初から僕たちにご相談ください。
急がば回れ。 まずは美容整形での経験が豊富な医師のカウンセリングを受け、納得のいくプランを見つけることから始めてみませんか。
アルテナクリニックのカウンセリングルームで、皆様をお待ちしております。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。大手美容外科院長5年を経て、現在はアルテラクリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。