【実録】まさか医者の僕が……

「帯状疱疹」になってしまいました

1.初めに

はい、どうもこんにちは! アルテナクリニックの宮本東和です。

いやー、すっかり暑くなってきましたね。 最近はもう、初夏というより真夏のような日差しを感じることもあり、本格的な夏が来たら一体どれほどの暑さになってしまうのかと、今から心配でたまりません。

……と、そんな季節の挨拶はさておき。 今日はですね、なんと医者であるこの僕が、病気を患ってしまったというお話をさせていただきます。

「ガーン」という擬音がぴったりな心境なのですが、その病気とはタイトルにもある通り、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。

2.帯状疱疹ってどんな病気?

「帯状疱疹って名前は聞くけど、具体的には何の病気?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、まずは簡単にご説明しますね。

帯状疱疹は、多くの場合、子供の頃にかかった「水疱瘡(みずぼうそう)」のウイルスが原因で起こります。水疱瘡が治った後も、ウイルスは体内の神経節にずっと潜伏しているんです。 それが、大人になってから免疫力が落ちたり、強いストレスがかかったり、疲労が蓄積したりすることで再び活動を始め、発症します。

特徴としては、体の片側にピリピリとした刺すような痛みが生じ、それに続いて赤い発疹や水ぶくれが帯状にできることです。

3.「身体は嘘をつかない」研修医時代の教えを痛感

アルテナクリニックをオープンしてからというもの、一度も休むことなく無我夢中で仕事を続けてきました。 ゴールデンウィーク期間中も非常に多くの患者様にご来院いただき、忙しくさせていただいたことが重なったのでしょうか。自分では「まだまだ大丈夫」と思っていても、知らず知らずのうちに過労がたまっていたのかもしれません。

オペ(手術)の予定や、このホームページの更新、他にも解決すべき課題がたくさん山積みでしたが、最近はようやく落ち着いてきたように感じていました。だからこそ、自分自身ではそこまで大きなストレスを感じている自覚はなかったのです。

しかし、僕の意識とは裏腹に、「僕の身体」はしっかりとストレスを感じ取っていました。

昔、僕が研修医だった頃。 当時の指導医から、患者さんを診察する際に『身体は嘘をつかない』という言葉を徹底的に教え込まれました。

これはどういうことかと言うと、病気というものは、採血結果や身体所見、あるいは血圧・呼吸数・心拍数といった、いわゆる「バイタルサイン」に絶対的な数値として現れるということです。また、痛みの箇所や発疹の出方も、身体が発している紛れもない事実です。

人間は、言葉では「大丈夫」「疲れていない」と嘘をつくことができます。しかし、身体は決して嘘をつきません。限界が来れば、必ず何らかのサインとして表面に現れてくるのです。

今回の件で、その教えを久しぶりに身をもって思い出しました。「ストレスなんて溜まっていない」と頭で思っていても、身体は正直に「疲れが溜まっているぞ」「ストレスがかかっているぞ」というサインを、帯状疱疹という形で見せてくれたのです。

4.自分の診断、そして確信した「年齢」のリアル

鏡を見て自分で診察した際、「あ、これは帯状疱疹だな」とすぐに分かりました。即座に皮膚科を受診してお薬を処方してもらい、現在は治療を開始しています。 幸いなことに痛みはそれほど強くなく、日々の診療には全く支障ありませんので、その点はどうぞご安心ください。

しかし、今回の件でつくづく感じたことがあります。 それは、「自分も昔みたいに若くはないんだな」ということです。

身体の免疫力だけでなく、最近は鏡を見るたびに別のことも気になるようになりました。 それは、今まで全く気にしていなかった「ほうれい線」です。

「あれ、こんなに深かったかな?」と鏡を凝視する時間が増えました。これもまた、年齢には嘘をつけないという証拠なのでしょう。医師として、一人の人間として、エイジング(加齢)という現象のリアルを改めて突きつけられた思いです。

5.これからの医療を担う後輩たちへ、そして皆様へ

もしこのコラムを、これから検診や研修を受ける若い先生方が読んでいたら、ぜひ伝えておきたい言葉があります。

それは、『身体は嘘をつかないだけでなく、年齢も嘘をつかない』ということです。

若さゆえに無理が利く時期もありますが、身体が発する微かなサインを見逃さないでください。そして、自分自身の変化を肯定しつつ、適切なケアと休息を取ることを肝に銘じて頑張ってほしいと思います。

僕自身も、これからは体調管理にしっかりと気を配りながら、ほどほどに(笑)休みを取りつつ、全力で診療に取り組んでいきたいと考えています。

帯状疱疹を経験し、少しだけ自分の身体と対話する時間を持てたことで、これまで以上に患者様の「不調」や「小さなお悩み」に寄り添えるようになった気がしています。

また元気な姿で、皆様のカウンセリングをお待ちしております! ほうれい線の相談も、ぜひ一緒に語り合いましょう(笑)。

この記事を書いた人

アルテラクリニック

院長 宮本東和

昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。大手美容外科院長5年を経て、現在はアルテラクリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。

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