ぶっちゃけ糸リフトってどれくらいもつの?
医師が解説する持続期間の考え方
どうも、こんにちは。Altera Clinic(アルテラクリニック)の宮本です。
今日は、カウンセリングで最も多く受ける質問の一つ、「糸リフトの効果はどれくらい長持ちするのか?」について、本音でお話ししていこうと思います。
皆様はこれまでに糸リフトを受けたことがありますか? もしくは興味があって、他院でカウンセリングを受けたことはあるでしょうか。その際、どのような説明を受けましたか?
「糸をたくさん入れれば長持ちしますよ」 「この糸なら2〜3年はもちますよ」
持続期間は糸の種類、挿入方法、組織の状態などで異なるため、一律に説明することはできません。
1. 論文データがない「持続期間」の正体
持続期間の研究は、使用する糸、評価方法、観察期間、対象人数などの条件によって結果が異なります。年数だけで判断せず、使用する糸と見込まれる経過を担当医にご確認ください。
ですから、私は自分自身の経験や、実際に施術を受けてくださった患者様のその後の経過、リアルな声をベースに、糸リフトがどれくらいもつのかに対する答えを出しました。
2. 「もつ」の定義を再考する
変化の感じ方と、再施術を検討する時期には個人差があります。
当院で使用している糸は、一般的に「1年で吸収される」と言われています。糸の吸収までの期間と、見た目の変化が続く期間は同じとは限りません。
皆様が「どれくらいもつの?」と聞く時の本当の意味が「いつまで効果が持続するのか」だとすれば、効果が半減する「半年」が、皆様の言う“もつ”の正解なのではないでしょうか。年数だけでなく、糸の種類、本数、挿入方向、たるみの程度を確認することが大切です。
3. 本数を多く入れれば長持ちするのか?
「本数を増やせば長持ちする」という説についてもお答えします。
本数を多く入れる最大のメリットは、単純に*引き上げ力が上がる」ことです。 もちろん、引き上げ力が強ければその分戻るまでの期間がわずかに稼げるという側面はありますが、そもそも「本数を多く入れなければならない」ケースを考えてみてください。
- 若い方やたるみが少ない方: 片側2〜3本でも十分に引き上がります。
- 年齢を重ねてたるみが強い方: 引き上げる力がより必要なため、片側4〜6本必要になります。
つまり、本数を多く入れたとしても、もともとのたるみが強い場合は、結果として「トントン(相殺)」の状態からのスタートになります。「本数が多い=持続期間が倍になる」というわけではないのです。
結論:誠実な情報提供こそが美容医療の基本
「2年も3年も上がったままです」と言えば、聞こえは良いかもしれません。メンテナンスの必要性と時期には個人差があります。
私は、こうしたリアルな事実をしっかりとお伝えした上で、患者様に納得のいく選択をしていただきたいと考えています。過度な期待につながらないよう、確認できる情報と個人差を含めて説明することが大切です。それが、信頼される美容外科医としての第一歩だと信じています。
FAQ
Q1. 糸リフトの効果は本当に2〜3年もちますか?
A. 糸が吸収されるまでの期間と見た目の変化が続く期間は同じとは限らず、経過には個人差があります。診察時に使用する糸と見込まれる経過をご確認ください。持続期間の説明は前提条件を確認し、一律の年数だけで判断しないことが大切です。
Q2. 糸の本数を多く入れれば長持ちしますか?
A. 本数を増やすと引き上げ力は上がりますが、たるみが強い方はそもそも多くの本数が必要なため、「本数が多い=持続期間が倍になる」わけではありません。
Q3. 自分にはどのくらいの本数が必要ですか?
A. たるみの程度によって異なります。若い方やたるみが少ない方は片側2〜3本、たるみが強い方は片側4〜6本程度が目安です。
Q4. 効果がなくなったと感じるタイミングはいつですか?
A. 効果が弱くなったと感じる時期には個人差があります。経過とご希望を確認して、再施術の必要性を判断します。
Q5. 糸リフトを長持ちさせるにはどうすればいいですか?
A. 定期的なメンテナンスでの追加施術が現実的な方法です。誠実な情報をもとに、ご自身に合った頻度をカウンセリングでご相談ください。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。福岡TAクリニック院長4年を経て、現在はアルテラクリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。