ぶっちゃけ糸リフトってどれくらいもつの?
医師が教える持続期間の「嘘」と「真実」
どうも、こんにちは。Altera Clinic(アルテラクリニック)の宮本です。
今日は、カウンセリングで最も多く受ける質問の一つ、「糸リフトの効果はどれくらい長持ちするのか?」について、本音でお話ししていこうと思います。
皆様はこれまでに糸リフトを受けたことがありますか? もしくは興味があって、他院でカウンセリングを受けたことはあるでしょうか。その際、どのような説明を受けましたか?
「糸をたくさん入れれば長持ちしますよ」 「この糸なら2〜3年はもちますよ」
……実は、これらの説明の多くは「嘘」です。
1. 論文データがない「持続期間」の正体
「2〜3年もつ」という根拠について、実際に厳密な論文データ(たとえばベクトラなどの3D画像解析を用いて、1年以上、数十人〜数百人のN数を追いかけたデータ)が存在するかといえば、私の知る限り、明確なものはほとんどありません。
ですから、私は自分自身の経験や、実際に施術を受けてくださった患者様のその後の経過、リアルな声をベースに、糸リフトがどれくらいもつのかに対する答えを出しました。
2. 「もつ」の定義を再考する
例えば、糸リフトをした直後の効果を100%としましょう。 患者様が「あ、効果がなくなってきたな」と感じ始める下限値は、おそらく元の状態から30%ほど戻った「70%」くらいではないでしょうか。これがさらに進み、効果が半分(50%)まで減った時、多くの方は「効果がなくなった(もたなかった)」と感じるはずです。
当院で使用している糸は、一般的に「1年で吸収される」と言われています。つまり、1年経てば効果はゼロに近づきます。
皆様が「どれくらいもつの?」と聞く時の本当の意味が「いつまで効果が持続するのか」だとすれば、効果が半減する「半年」が、皆様の言う“もつ”の正解なのではないでしょうか。数年もつという説明がいかに現実離れしているか、お分かりいただけるかと思います。
3. 本数を多く入れれば長持ちするのか?
「本数を増やせば長持ちする」という説についてもお答えします。
本数を多く入れる最大のメリットは、単純に*引き上げ力が上がる」ことです。 もちろん、引き上げ力が強ければその分戻るまでの期間がわずかに稼げるという側面はありますが、そもそも「本数を多く入れなければならない」ケースを考えてみてください。
- 若い方やたるみが少ない方: 片側2〜3本でも十分に引き上がります。
- 年齢を重ねてたるみが強い方: 引き上げる力がより必要なため、片側4〜6本必要になります。
つまり、本数を多く入れたとしても、もともとのたるみが強い場合は、結果として「トントン(相殺)」の状態からのスタートになります。「本数が多い=持続期間が倍になる」というわけではないのです。
結論:誠実な情報提供こそが美容医療の基本
「2年も3年も上がったままです」と言えば、聞こえは良いかもしれません。しかし、現実は半年から1年でメンテナンスが必要になるのが糸リフトという施術です。
私は、こうしたリアルな事実をしっかりとお伝えした上で、患者様に納得のいく選択をしていただきたいと考えています。過度な期待を持たせる「嘘」ではなく、誠実な「真実」をお伝えすること。それが、信頼される美容外科医としての第一歩だと信じています。