今から美容外科医を目指す先生方へ

形成外科専門医から伝える「急がば回れ」の真意

どうも、こんにちは。Altera Clinicの宮本です。

今日は**「今から美容外科医になる先生達へ」**というテーマで、私の考えをお話ししたいと思います。私が医師になったのは今から12年前のことです。当時の美容外科は今ほど一般的ではなく、どちらかと言えば「美容外科に進むやつは……」という、少し特殊な目で見られる風潮がありました。

美容外科を掲げる個人クリニックもほとんどなく、大手クリニックが中心で、それも大都市にしかない状態でした。しかし、現在はどうでしょうか。全国47都道府県はもちろん、一つの県にいくつもの美容クリニックが存在します。この10年余りで、状況は劇的に変わりました。

今後もクリニック数は増えていくフェーズにあると考えていますが、一方で、あと2〜3年もすれば、逆に淘汰され減っていく転換期を迎える可能性もあるのではないかと推測しています。


「形成外科」という土台を選んだ理由

私が医師を志したのは、幼少期の頃でした。父が開業医であり、その背中を見て「いつかは自分もクリニックを継ぐのだろう」と思っていました。医師になる直前までその道を考えていたのですが、研修医時代に美容外科への転身を決意したのです。

当時、美容外科に進む先生は増え始めていましたが、今よりはずっと少数派でした。いわゆる「直美(研修医終了後、保険診療を経ずに美容外科へ進むこと)」の先生も出始めていましたが、私はあえてその道を選ばず、形成外科専門医を取得してから美容外科になることを志しました。

理由はたった一つです。美容外科の土台となる根底の診療科は、形成外科しかないと考えたからです。


美容外科医に求められる「技量・経験・センス」

具体的に言えば、美容外科は体にメスを入れ、あえて「傷」を作ることで理想に近づける外科です。健康な体に傷を作り、さらに高い満足度を提供するためには、相応の技量が不可欠です。

外科医にとって技量は生命線ですが、その技量を培うには膨大な経験が必要です。もちろん、美容外科にはセンスも必要でしょう。しかし、その「技量・経験・センス」をどこで培うかという点において、「ただ現場にいれば身につく」という時代は終わったと感じています。

私はその礎を形成外科で学び、その後、大手美容外科でさらに研鑽を積みました。

  • 形成外科時代: 縫合や解剖といった外科医としての基礎を徹底的に叩き込む
  • 大手美容外科時代: 基礎を駆使し、症例を通じてセンスと技量を磨き上げる

集客の「戦国時代」と、保険診療の価値

かつてはクリニックの数が少なく、症例(お客様)が溢れていました。しかし現在は、美容クリニックが乱立し、お客様を取り合う「戦国時代」です。

このような状況下で、新人の先生が果たして十分な症例数を経験できるでしょうか? いくら「新人キャンペーン」として安価な広告やバナーを出したとしても、今のSNS時代、お客様のリテラシーは非常に高まっています。

正直なところ、単に安さを売りにするだけでは、ほとんど症例が集まらないと思われます。また、何かに特化してブランディングを試みるにしても、特に競合の多い大都市圏においては、なかなか厳しいのが現実です。


「急がば回れ」——確かな研鑽こそが近道

ことわざに**『急がば回れ』**という言葉がありますが、今の美容外科業界にこそ、まさにこの言葉が当てはまるのではないでしょうか。

今の保険診療に魅力がないと感じる気持ちも、大変よくわかります。しかし、センスと技量を磨けるチャンスがそこにあるのであれば、まずはそこでしっかりと鍛錬を積むべきだと思います。

決して遅くはありません。「急がば回れ」。 その一見遠回りに見える研鑽の日々こそが、将来、厳しい戦国時代を生き抜くための唯一無二の武器になると確信しています。

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