涙袋はヒアルロン酸と脂肪注入、どっちがいいの?
それぞれの違いを形成外科専門医が徹底解説!
はい、どうもこんにちは! アルテラクリニックの宮本東和です。
今日はですね、「目の下にぷっくりとした可愛い涙袋を作りたいけれど、ぶっちゃけヒアルロン酸と脂肪注入だったらどっちが良いんですか?」というご質問について、詳しくお話ししていきたいなと思います。
僕たちのクリニックがある福岡・天神や大名エリアで日々カウンセリングをしていても、目元の印象を華やかに変えたい、優しく見せたいという患者様から、このご相談をいただく機会は本当に多いです。
涙袋を作るための方法としてヒアルロン酸注入と脂肪注入が知られていますが、その二つの違いについて説明していきます。
今日は、ネットの広告情報に惑わされないように、その違いを形成外科専門医の視点からしっかりと整理して、本音でお伝えしていきますね。
1.涙袋があるだけで、目元の印象はこんなに変わる
そもそも、なぜこれほどまでに涙袋の整形が人気を集めているのでしょうか。
涙袋というのは、目の下のキワに沿ってぷっくりと存在する、眼輪筋(がんりんきん)という筋肉の膨らみのことです。ここに程よいボリュームがあるだけで、以下のような素晴らしい視覚的効果が生まれます。
- 目が一回り大きく、パッチリと見えるようになる
- 笑ったときに目の形がより強調され、柔らかく優しい印象を与える
- 目の下の余白が埋まることで、面長(おもなが)な印象が和らぎ、小顔効果が期待できる
このように、涙袋は目元だけでなくお顔全体の印象をガラッと若々しく、可愛らしく見せてくれる非常に重要なパーツなのです。
元々生まれつきはっきりとした涙袋がある方もいれば、一方で笑ってもまったく膨らみが出ないという方もいらっしゃいます。 最近は涙袋メイクなども流行っていますが、毎日メイクで作るのは限界がありますし、ヨレてしまうのが難しいと感じて、根本的な解決策としてヒアルロン酸や脂肪注入での涙袋形成を検討される方が増えているのが現状です。
ただ、「SNSで今人気だから」「みんながやっているから」という単純な理由だけでなんとなく施術を選んでしまうと、「思っていた仕上がりと違った……」という後悔に繋がりやすい部位でもあります。まずは2つの特徴を正しく知っておいていただきたいなと思います。
2.ヒアルロン酸で涙袋を作るメリット・デメリット
まずは、最も手軽で定番の治療である「ヒアルロン酸注入」について見ていきましょう。
メリット
ヒアルロン酸注入の最大にして一番のメリットは、やはり施術時間が比較的短いことです。腫れや内出血などの経過には個人差があることです。 お仕事帰りや隙間時間などにお気軽に受けていただくことができます。当日からメイクをしてそのままお出かけして帰ることも可能です。 万が一、内出血が出てしまったとしても、メイクで隠しやすい場合もありますが、内出血の程度には個人差があります。 また、ヒアルロン酸の製剤には様々な種類があり、硬さや柔らかさをミリ単位の好みに合わせて選べるため、輪郭がはっきりとしたキリッとした涙袋を作りやすいのも大きな特徴ですね。当院は0.1ccから調整できますので、他院で物足りなかったりの修正なども可能です。
デメリット
一方で、ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分であるため、時間の経過とともに徐々に体内で吸収されていってしまうという性質があります。 製剤の性質や個人差にもよりますが、一般的には半年から、長くても2〜3年ほどで少しずつボリュームが減り、効果が薄れてきてしまいます。(最近は涙袋のヒアルロン酸は全然溶けないとの報告もありますが、、、) そのため、お気に入りの涙袋の形をずっと保ち続けたいと考えた場合は、定期的にクリニックに通って追加の注入メンテナンスが必要になる、という点は事前にしっかりと理解しておいていただきたいポイントです。 また、長持ちさせたいからといって一度に無理をして入れすぎると、目の下がナメクジのように異様に膨らみすぎてしまったり、皮膚が伸びてたるんで見えてしまったりすることもあるため、基本的には少量から慎重にバランスを見て調整していくのが鉄則になります。
脂肪注入で涙袋を作るメリット・デメリット
続いて、「脂肪注入(ナノファット注入など)」による涙袋形成です。
メリット
脂肪注入はご自身の脂肪を使用し、生着した脂肪による変化が長く続くことがあります。一方で、生着率や左右差には個人差があり、脂肪の採取部位を含めて腫れ・内出血・感染・しこりなどのリスクがあります。適応と必要な注入量は診察で判断します。
デメリット
ただし、脂肪注入にもいくつかの注意点があります。 注入した脂肪のすべてがその場所に残り続けるわけではなく、一部の脂肪は体内にどうしても吸収されてしまうため、最終的な仕上がりがしっかりと安定するまでに数ヶ月の期間を要します。 また、自分の脂肪を持ってくる必要があるため、太ももやお腹など、脂肪を採取する部位の小手術がどうしても別途必要になります。そのため、針を刺すだけのヒアルロン酸に比べると、体への負担やダウンタイム、筋肉痛のような痛みが出やすい傾向があります。 さらに、涙袋のような数ミリ単位の極めて細かい部位への脂肪注入は、非常に高度なドクターのコントロール技術が要求されるため、技術差が出やすく、注入の偏りや定着度合いによって左右差が生まれやすいという点にも注意が必要です。実際片側の定着が悪く再注入した事例も経験したことがあります。脂肪注入には一度入れると元に戻せないとうい最大の欠点があります。
3.結局、ヒアルロン酸と脂肪注入どっちがいいの?
ここまでの両者の特徴やメリット・デメリットを踏まえると、皆様の向き不向きのイメージは以下のようになります。
- まずは手軽にお試し感覚で涙袋を作ってみたい方、長いダウンタイムを取りにくい方には「ヒアルロン酸注入」が向いています
- 将来的なメンテナンスの手間や通院のコストを減らしたい方、長期的にずっと続く仕上がりを希望される方には「脂肪注入」が向いています(ここだけの話最近では涙袋のヒアルロン酸は溶けにくく長持ちしますが、、、)
- 左右差をできるだけ抑えたい方や、デザインの細かな微調整を最優先に大事にしたい方は、いきなり脂肪を入れるのではなく、まずは先にヒアルロン酸で好みの形や幅を確認してみて、イメージを固めてから将来的に脂肪注入へとステップアップしていく方法もありかと思います
僕たち形成外科専門医としての立場から本音でお伝えすると、涙袋はお顔の中でも特にコンマ数ミリのわずかな差で全体の印象が大きく変わってしまう、とても繊細でデリケートな部位です。元に戻せないことを考えると僕は正直ヒアルロン酸注入が良いと考えます。
4.涙袋整形で後悔しないために知っておきたいこと
涙袋の施術において、他院で受けて後悔してしまったというパターンで特に多いのが、「欲張って量を入れすぎてしまい、不自然な顔になってしまった」「明らかに左右で大きさが違う」「思っていたような綺麗な形にならなかった」というご相談です。
これらを未然に防いで失敗を避けるためには、施術を行うドクターが、注入量や製剤の硬さをあなたの皮膚の厚みに合わせて少しずつ丁寧に調整しながら進めてくれるか、そして事前のカウンセリングで仕上がりの具体的なイメージをしっかりと共有してくれるかを、事前に確認していただくことが大切です。
涙袋は、一度パンパンに高密度で入れてしまうと、後から完全にゼロの状態へ綺麗に戻すのが難しい部位でもあります。 だからこそ、最初のカウンセリングから決して欲張ることなく、まずは「少し物足りないかな?」と感じるくらいの少なめの量から慎重に試していくことを、僕は強くおすすめしています。
当院アルテラクリニックでは、カウンセラーによる不要な勧誘やアップセールスは一切行わず、形成外科専門医である僕自身が、患者様お一人おひとりの目元の骨格をじっくりと拝見した上で、ご希望と目元の状態に合うバランスを一緒に検討します。
あなたが理想とする「なりたい自分」を安全に叶えるために、ぜひお気軽に僕たちのカウンセリングへお越しくださいね。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!
FAQ
Q1. 他院で受けた整形は完全に元に戻せますか?
A. 一度メスを入れた組織には瘢痕(はんこん)ができるため、完全にゼロの状態に戻すことは医学的にできません。ただし、状態を改善するための修正手術は多くのケースで可能です。
Q2. どんな修正相談が多いですか?
A. 二重のデザインの左右差、糸リフトの緩み、鼻プロテーゼの曲がりや感染、傷跡の凹凸、皮膚や脂肪の切除しすぎによる凹みなどのご相談が多くあります。
Q3. 皮膚や骨を切除されすぎた場合も修正できますか?
A. 難易度は高くなりますが、別の部位から組織を移植するなどの方法で対応できる場合があります。手術の規模や工程が大きくなることが多いため、まずは診察での確認が必要です。
Q4. 修正手術にもダウンタイムやリスクはありますか?
A. はい、新たな手術である以上、ダウンタイムや傷跡のリスクは伴います。改善の見込みとあわせて、リスクについても事前にしっかりご説明します。
Q5. 前医のカルテや手術記録がなくても相談できますか?
A. ご相談いただけます。記録があれば診断の助けになりますが、ない場合も診察で現在の状態を解剖学的に確認し、可能な改善方法をご提案いたします。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。