糸リフトと切開リフト、受ける順番と切り替えどきの目安
糸リフトと切開リフトは対立するものではなく、たるみの量と、取れるダウンタイムの長さで選び分けるものです。当院では、切開リフトの適応がある方でも、ご本人がダウンタイムを取れない事情があれば糸リフトを選ぶことがあります。
選択肢の違いと費用
| 術式 | 何をするか | 検討される状態の目安 | 費用(税込) |
|---|---|---|---|
| 糸リフト | 糸を挿入して組織を引き上げる | たるみが軽度〜中等度/長いダウンタイムを取れない | 1本 27,500円 |
| ミッドチークリフト | 中顔面を切開して引き上げる | ほうれい線・頬のたるみが主 | 660,000円 |
| フェイスリフト | 皮膚と皮下の層を広く引き上げる | たるみが強く、糸では戻りが早い | 1,100,000円 |
| フルフェイスリフト(+ネックリフト) | 顔と首をまとめて引き上げる | 首のたるみも伴う | 1,980,000円 |
1. 「糸を何本入れても足りない」と感じ始めたときが切り替えどき
糸リフトは入れた分だけ引き上がりますが、皮膚そのものが余っている状態では、引き上げた分がしわとして寄ることがあります。回数を重ねても持ちが短くなってきた、引き上げても口横のもたつきが戻る——このあたりが切開を検討し始める目安です。
2. 順番として「糸が先」であることが多い理由
いきなり切開を選ばないのは、糸リフトのほうがダウンタイムが短く、後戻りしても選択肢が残るからです。逆に切開リフトを先に行った場合でも、その後に糸を追加すること自体は可能です。ただし、切開の適応がはっきりしている方に糸を重ね続けると、費用の合計が切開1回を上回ることがあります。
3. 脂肪を取るべきか、引き上げるべきか
「たるんで見える」原因が脂肪の量である場合、引き上げるより顔の脂肪吸引(頬・顎下 各220,000円)やジョールファット除去(165,000円)のほうが合っていることがあります。当院の症例でも、糸リフトとジョールファット除去を組み合わせて口横のもたつきを整えたケースがあります。診察では、引き上げるべきか減らすべきかをまず切り分けます。
4. 続けるなら間隔の目安を決めておく
糸リフトを継続する場合、入れっぱなしにせず間隔を決めて計画を立てるほうが結果が安定します。当院では持続と満足度のバランスから、おおよそ半年に1回程度の間隔をご提案することが多いです(本数・部位により異なります)。
診察で確認すること
- たるみが皮膚の余りによるものか、脂肪の量によるものか
- これまでに入れた糸の本数・時期と、持ちがどう変わってきたか
- 取れるダウンタイムの日数
- 首やあご下まで気になっているか
当院では院長・形成外科専門医が、この4点を確認したうえで、糸を続けるか切開へ切り替えるかをご提案します。
まとめ
- たるみが軽度/ダウンタイムを取れない → 糸リフト
- ほうれい線・頬が主 → ミッドチークリフト
- 戻りが早い、皮膚が余っている → フェイスリフト
- 首まで気になる → フルフェイスリフト
FAQ
Q1. 糸リフトは何回まで受けられますか?
A. 回数の上限を一律には決めていません。引き上げた効果の持ちが短くなってきた場合は、切開の適応かどうかを診察で確認します。
Q2. 切開リフトの後に糸リフトはできますか?
A. 可能な場合があります。前回の術式と経過を確認したうえで判断します。
Q3. 費用はどちらが結果的に安くなりますか?
A. 糸リフトは1本27,500円ですが、本数と回数によって合計は変わります。切開の適応がある方は、総額で比較して相談されることをおすすめします。
Q4. たるみではなく脂肪が原因のこともありますか?
A. あります。その場合は脂肪吸引やジョールファット除去のほうが適していることがあります。
Q5. どのくらい休みが必要ですか?
A. 術式によって大きく異なります。ご都合の日数をお伝えいただければ、その範囲で可能な選択肢をご提案します。
費用とリスク・副作用について
本記事で紹介した施術はすべて自由診療(保険適用外)です。費用は税込表示です。
リスク・副作用:腫れ、内出血、痛み・違和感・つっぱり感、むくみ・硬さ(拘縮)、左右差が生じる可能性、一時的なしびれ・知覚鈍麻、糸のひきつれ・違和感、色素沈着、感染・血腫、傷跡が残る可能性、糸の露出・後戻りの可能性。完成までは約3〜6か月程度かかります。治療回数:1回
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この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。