他院での整形に後悔・失敗したら?
関連症例
【他院修正のリアル】
整形の結果に納得いかない方へ。
改善できる限界と難しいケースの境界線
今日はですね、少しデリケートで相談しにくいテーマかもしれませんが、「他院で受けた整形の結果に納得できていない」という方に向けて、修正手術(他院修正)について詳しくお話ししていきたいなと思います。
当院を開業して以来、本当にありがたいことに、他のクリニックで施術を受けられた患者様からの修正のご相談を非常に多くいただくようになりました。 しかし、いきなり「元の状態に直してください」と言われても、実は医学的に「できること」と「できないこと」の明確な境界線が存在します。
今日はその境界線について、形成外科専門医としてのプライドを持ち、お茶を濁すことなくできるだけ正直に、本音で皆様にお伝えしていこうと思います。
1.なぜ今、美容整形の「他院修正」のご相談が増えているのか
現在、美容医療を受けられるクリニックの数は全国的に本当に増えました。身近になったことは素晴らしい半面、その分だけ、デザインの仕上がりや傷跡の残り方、左右差などで「自分の思っていたイメージと違った……」と深く悩まれてしまう方も増えているように感じます。また普段使っているアプリなどの影響でもっとアプリのように近づけて欲しいと訴える方も増えてきているように感じます。
実際のカウンセリングで患者様のお話を伺っていると、 「事前のカウンセリングで聞いていた説明内容と、実際の手術内容が全く違っていた」 「術後の経過やダウンタイムについての説明が不十分で、放置されてしまった」 といった、悲しいお声を耳にすることも少なくありません。
僕は決して、他のクリニックの技術や方針を頭ごなしに否定したいわけではありません。 美容整形は機械が一律で行うものではなく、人の手による繊細な手術である以上、どのクリニックで、どんなに有名なドクターが受けても、100%イメージ通りの結果になるとは限らない、というのが医療のリアルな現実です。実際のところ今まで僕で手術を受けていただいたほとんどの方が満足していただいているとわかっておりますが、もちろんすべての方全員が満足しているわけではないと思っております。
だからこそ、もしあなたが今の状態に少しでも違和感や強いストレスを抱えているのであれば、一人で抱え込んで悩まずに、まずは専門医に相談していただきたいなと思っています。
2.当院のカウンセリングに寄せられる、他院修正のよくあるご相談例
アルテラクリニックに駆け込まれる患者様のご相談で、特に多いのは次のようなケースです。
- 二重整形(埋没法・切開法)のデザインの不満や、明らかな左右差が気になる
- 糸リフト(スレッドリフト)がすぐに緩んできたので、綺麗にやり直したい
- 鼻に入れたが曲がっている、または赤くなって感染(化膿)を起こしている
- 切開を伴う手術の後の「傷跡」が凸凹して目立っている
- 皮膚や脂肪を切除されすぎてしまい、凹みや後遺症が出ている
これらのトラブルは、鏡を見るたびに憂鬱になってしまう大きな原因になりますよね。では、これらの症状に対して、修正手術でどこまで対応できるのでしょうか。
3.修正手術によって「改善が見込めるケース」と知っておくべきリスク
上に挙げたようなご相談例に関しては、何が原因で不自然になっているのかという理由がはっきりしていることが多いため、的確な再手術を行うことによって、状態の大幅な改善が見込めることが多いです。
プロテーゼの入れ替えや、二重の幅の微調整、余計な糸の抜去などは、形成外科の技術を正しく応用すれば非常に綺麗に修正が可能です。
ただ、ここで皆様に強く知っておいていただきたいのは、「改善が見込める」ということと、「元のまっさらな状態に完全に戻せる」ということは、決して同じ意味ではないという点です。
人間の体は、一度でもメスを入れると、組織の内部に「瘢痕(はんこん)」と呼ばれる、傷が治る過程でできる硬い線維組織が必ず形成されます。この瘢痕組織があるため、再手術をして見た目をどれだけ美しく整えたとしても、内部の組織を完全に「ゼロ(整形前)の状態」に戻すことは医学的に不可能です。このリスクと現実をしっかりと理解しておくことが、修正地獄に陥らないための第一歩になります。
4.修正手術にも限界がある:修復が極めて難しいケースとは?
逆に、他院修正の中でも難易度が非常に高く、一回の手術では修正が難しいケースもあります。
例えば、「前医によって、皮膚を大きく切除されすぎてしまった場合」や、「骨切り手術などで、骨を削られすぎてしまった場合」です。一度切り取った、切り取られた組織は2度と再生しないため、どっかから不足分を補ったり補うように見せたりしないといけないのです。すでに切り取られて「物理的に足りなくなってしまった組織」を綺麗に作り直す、あるいは元に戻すというのは、至難の業です。別の場所から皮膚や軟骨を移植してくる必要性などが出てくるため、手術の規模も大きくなり、難易度も跳ね上がります。
また、他院での最初の手術から何年も時間が経過してしまっており、組織の癒着(ゆちゃく)が激しく、硬く変化している場合も、修正には多くの時間と段階的な工程が必要になることがあります。
ですから、僕は患者様に対して「絶対に元通りにできますよ」といった、調子の良い嘘を形成外科専門医としてお伝えすることは絶対にできません。ですので修正手術を検討される際は、まず今のあなたの状態を解剖学的に正確に診断してもらい、医学的に「どこまでの改善が見込めるのか」を事前にドクターから明確に聞いていただくことが何よりも大切なのです。
5.後悔しないために!修正手術を受ける前に確認したい3つのこと
もし今、あなたが他院での修正手術を真剣に考えているのであれば、僕がカウンセリングの際にお伝えしている次の「3つのポイント」を必ず確認してください。
- 元の手術でどんな処置が行われたか、できるだけ詳しく分かること (前医からの紹介状や、カルテの手術記録、使用した製品のデータがあれば理想的です)
- 修正によって「どこまで改善できて」、「どこから先は改善が難しいのか」を事前にはっきり聞いて納得すること
- 修正手術にも、当然ながら新たなダウンタイムや傷跡のリスクが伴うことを理解しておくこと
この3つのポイントをしっかりと踏まえたうえで、あなたの話を遮ることなく、リスクも含めて誠実にじっくり話し合ってくれる信頼できる医師を見つけてから、最終的な決断を下していただきたいなと思います。リスクがあるため悪化する可能性も0ではないことは頭の片隅に入れておいてください。
6.アルテラクリニックの他院修正に対する取り組みとこだわり
当院アルテラクリニックでも、他院で手術を受けられて不安な日々を過ごされている方の修正相談に、日々真剣に向き合っています。
これまでのコラムでも繰り返しお伝えしている通り、当院には強引な契約を迫るようなカウンセラーは一切置いていません。 最初から最後まで、形成外科専門医である僕自身が責任を持って直接カウンセリングを担当させていただきます。
今までの治療の経緯や、患者様が抱えられてきた今のお悩みを1時間の枠でじっくりと伺ったうえで、医学的なアプローチとして「できること・できないこと」を濁さず正直にお話しするようにしています。
また、院内のスタッフも全員が知識を持った看護師(ナース)のみで構成しているため、ご来院されてからのサポートや、術前術後のご相談も非常にスムーズに進められる体制を整えています。
7.最後に
他院での整形の仕上がりに悩み、夜も眠れないほど後悔している方もいらっしゃるかもしれません。ですが、正しい知識と技術を持った医師の元で適切な修正を行えば、今よりもずっと前を向いて笑えるようになる可能性は十分にあります。
決して一人で悩まずに、まずはあなたのお悩みを僕に聞かせてください。
お顔や体に関するご不安、他院修正に関する疑問などがございましたら、いつでもお気軽にアルテラクリニックへご相談にいらしてくださいね。皆様のご来院を、心よりお待ちしております。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!
他院修正のよくあるご質問
Q. 他院修正で、整形前の状態に戻せますか?
手術後は瘢痕などの変化が残るため、完全に整形前へ戻せるとは限りません。現在の状態とお悩みを確認し、改善を目指せる範囲と、修正しても変えにくい点を診察でお伝えします。
Q. 前の手術の記録がなくても相談できますか?
相談は可能です。分かる範囲で、前回の施術名・時期・使用した材料・術後の経過をお伝えください。記録があれば判断の助けになります。鼻の修正では内部を手術で確認して初めて分かることもあるため、複数の対応方法を事前に検討します。
Q. 鼻の修正は、前回の手術からどのくらい待ちますか?
当院では基本的に半年以降を目安としますが、経過月数だけで判断するものではありません。感染への対応が必要な場合や、感染後に皮膚・粘膜が硬く縮み、再建を待ったほうがよい場合もあります。現在の組織の状態を診察して判断します。
Q. 鼻の異物を取るだけでよい場合と、再建が必要な場合はどう違いますか?
除去後に凹みや鼻先の支えの不足が予想される場合は、再建を併せて検討します。感染がある場合は、まず除去と感染の治療を行い、落ち着いてから再建する方法もあります。詳しくは鼻の他院修正の診察・再建時期についてをご覧ください。
Q. 希望する形への修正が難しい場合もありますか?
あります。過去の手術による組織の変化や残っている軟骨・皮膚の状態によって、修正できる範囲に限界があります。追加の傷跡やダウンタイム、複数回の治療が必要になる可能性も含めてご説明します。施術の概要は他院修正の施術ページに掲載しています。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。