口角が下がってきた方へ
口角挙上術とヒアルロン酸注入、どっちが向いているの?
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。
今日は「口角が下がってきた気がする」「怒っていないのに怒っているように見られる」というご相談についてお話ししていきたいと思います。
カウンセリングをしていても、口角の下がりを気にされる方は20代から40代まで幅広く、特に写真や動画で自分の顔を見たときに気づいたという方が多い印象です。このとき「ヒアルロン酸を入れるべきか」「口角挙上術を受けるべきか」で悩む方がとても多いのですが、口角が下がる原因や皮膚のたるみ具合を確認せずに選んでしまうと、思ったような変化が出ないことがあります。
今回は形成外科専門医の視点で、口角挙上術とヒアルロン酸注入の違いやそれぞれに向いているタイプ、後悔しない選び方について、できるだけ具体的にお話ししていきますね。
1.口角が下がって見える原因とは
口角が下がって見える原因は一つではなく、複数の要因が関係しています。
- 👄 先天的な骨格によるものもともと骨格として口角がやや下がり気味の形状をされているケースです。
- 👄 加齢にともなう脂肪の下垂加齢によって頬やフェイスラインの脂肪が下垂し、それに引っ張られる形で口角まで下がって見えるようになるケースです。
- 👄 表情筋の使い方の癖口角を上げる筋肉よりも、下げる筋肉(口角下制筋など)が優位に働いてしまい、無表情のときに口角が下がって見えてしまうケースです。
- 👄 皮膚のハリの低下口周りの皮膚のハリが失われ、たるみが生じることで口角の位置に影響を与えているケースも少なくありません。
まずは「骨格由来なのか」「たるみによるものなのか」「筋肉のバランスによるものなのか」を診察で見極めることが、次の適切な治療法を選ぶうえで非常に重要になります。
2.選択肢は主に2つ:口角挙上術とヒアルロン酸注入
口角の下がりを改善する方法は、大きく分けて「口角挙上術」と「ヒアルロン酸注入」の2つです。どちらが優れているというものではなく、下がりの程度や希望する変化の大きさ、ダウンタイムに割ける時間によって向き不向きが変わってきます。
🔪 口角挙上術の特徴と向いているタイプ
口角挙上術は、口角の皮膚や筋肉の一部を切開して、物理的に口角の位置を引き上げる手術です。
- メリット: 一度の手術で効果が半永久的に持続することが最大の特徴です。骨格的に口角が下がっている方や、たるみが強く出ている方には、ヒアルロン酸では出せない根本的な引き上げ効果を発揮します。
- 注意点: 切開を伴うため、術後数日から1週間ほどは腫れや内出血が出る可能性があります。ただし、当院では内側に傷をつける口腔内全層法で行うため傷跡はほとんど目立ちにくくなります。
- 向いている方: 骨格的に口角が下がっている方、口元のたるみが強い方、半永久的な効果を希望される方。
💉 ヒアルロン酸注入の特徴と向いているタイプ
ヒアルロン酸注入は、口角の周囲やマリオネットラインと呼ばれる部分に注射でボリュームを足し、口角が下がって見える印象を和らげる方法です。
- メリット: 施術時間が短く、ダウンタイムも腫れや内出血が数日出る程度で済むことが多いのが特徴です。手軽に口元の印象を変えることができ、術直後から変化を実感していただけます。
- 注意点: 体内で少しずつ吸収されるため、1年程度で徐々に効果が薄れてきます。また、骨格的な下がりや皮膚のたるみが強い方の場合は、ヒアルロン酸だけでは満足のいく変化を出しにくいこともあります。
- 向いている方: 口角の下がりがそれほど強くない方、まずは手軽に変化を試してみたい方、手術(切開)に抵抗がある方。
効果の持続期間とダウンタイムの違い
2つの治療法を比較すると、持続性と負担の面で以下のような違いがあります。
| 治療法 | 効果の持続期間 | ダウンタイムの目安 | 特徴・スケジュール |
| ヒアルロン酸注入 | 1年程度 | 数日 | 直後から変化を実感しやすく手軽だが、維持には定期的な通院が必要。 |
| 口角挙上術 | 半永久的 | 1週間前後(傷跡はほとんど目立ちにくい) | 一度で根本改善ができるが、腫れや傷跡が落ち着くまで一定の期間を要する。 |
口角挙上術の場合は、腫れや内出血が落ち着くまでに1週間前後、傷跡が目立たなくなるまでにはさらに時間がかかります。そのため、お仕事や学校の予定に合わせて、しっかりダウンタイムを取れる時期に手術のスケジュールを組むことが大切です。
どちらを選ぶにしても、口角が下がる原因や皮膚の状態、希望する変化の大きさを踏まえたうえで治療計画を立てることが、満足のいく仕上がりにつながります。
3.口角の下がりで後悔しないために知っておきたいポイント
口角の下がりの悩みで後悔しやすいのは、「原因を確認せずに、手軽さだけでヒアルロン酸注入を選んでしまうケース」です。
骨格的にもともと口角が大きく下がっているタイプなのに、ヒアルロン酸だけで無理に変化を出そうとすると、注入量を入れすぎてしまい、口元が不自然に膨らんだりアンバランスな仕上がりになったりすることがあります。
逆に、たるみや下がりがそれほど強くない方が、いきなり口角挙上術を選んでしまい、ダウンタイムの負担を必要以上に大きく感じてしまうというミスマッチもあります。
まずは診察で、骨格や表情筋のバランス、皮膚のたるみを正確に確認してもらい、ご自身のタイプに本当に合った方法を提案してもらうことが、後悔しないための一番のポイントだと思います。
4.アルテラクリニックの口角挙上治療について
当院では、カウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身が最初のカウンセリングから治療、術後のアフターフォローまでを一貫して担当しています。
口角の下がりのお悩みは、骨格、たるみ、表情筋のバランスなど、複数の要因が複雑に絡んでいることが多く、医師の正確な見極めが仕上がりを大きく左右します。そのため当院では、お一人あたり1時間のカウンセリング枠を設け、口角の下がりが気になり始めた時期や表情の癖、希望する変化の大きさなどを丁寧に伺ったうえで、口角挙上術とヒアルロン酸注入のどちらが本当に向いているのかを一緒にじっくりと考えています。
🔧 他院での口角挙上術後の「左右差・仕上がり」の修正にも対応
「他院で口角挙上術を受けたものの、左右のバランスがおかしい」「不自然な上がり方になってしまい、仕上がりに納得がいかない」という修正のご相談にも対応しています。現在の口元の状態を拝見し、適切な改善策を一緒に考えていきますので、お気軽にご相談ください。
🏥 安心して治療を受けていただくための体制
- 快眠麻酔に対応手術に対する不安や緊張が強い方、注射や切開の痛みが苦手な方には、眠っている間にリラックスして施術が終わる「快眠麻酔」にも対応しています。
- 看護師のみの専門スタッフ構成当院のスタッフは全員が看護師ですので、ご来院時のお問い合わせはもちろん、術後の経過ケアや過ごし方についても医学的知見からスムーズに対応できる体制を整えています。
- 納得のアフターフォロー治療後に万が一気になることがあれば、患者さんにご納得いただけるまで責任を持って徹底的にフォローを行います。
口角の下がりや「怒って見える」と言われる表情でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. 口角挙上術とヒアルロン酸注入、どちらが向いていますか?
骨格的に生まれつき口角が下がっている方や、加齢によるたるみが強く出ていて、半永久的な効果を希望される方には口角挙上術が向いています。一方で、口角の下がりがそれほど強くない方や、まずは手術をせずに変化のイメージを試してみたいという方には、ヒアルロン酸注入が向いている傾向があります。診察で骨格やたるみの状態を確認したうえで、最適な方法をご提案しています。
Q. 口角挙上術のダウンタイムはどのくらいですか?
術後数日から1週間ほどは、強い腫れや内出血が出やすくなります。大きな腫れが引いた後も、切開した硬さが完全になじんで目立たなくなるまでには、1-3ヶ月ほどかかることがあります。ただし、当院では口腔内全層法で行うため、ほとんど傷跡は目立ちにくくなります。お仕事や学校のスケジュールに合わせて、ダウンタイムを取りやすい時期に手術日を調整することも可能ですので、事前にご相談ください。
Q. ヒアルロン酸注入で口角の下がりはどこまで改善しますか?
マリオネットラインや口角の周囲に適切なボリュームを足すことで、皮膚のへこみを平らにし、口角が下がって見える陰影(印象)をやわらげる効果があります。ただし、骨格的な下がりが非常に強い方の場合は、ヒアルロン酸だけでは引き上げの変化が物足りなく感じることもあるため、診察の際にどこまで改善が見込めるかを詳しくご説明しています。
Q. 口角挙上術の効果はどのくらい持ちますか?
皮膚や筋肉の一部を切開し、口角の位置を変える手術であるため、一度完成すれば半永久的な効果が期待できます。ただし、手術後も加齢にともなう自然な皮膚のたるみは別途進行していくため、将来的には他のエイジングケア施術を組み合わせたいというご相談をいただくこともあります。
Q. 他院で口角挙上術を受けた後の相談もできますか?
はい、もちろん対応しております。「他院で口角挙上術を受けたあとに左右差が気になる」「思ったような変化にならず理想と違った」といったご相談も多くいただいています。まずは現在の状態を確認させていただき、修正手術や追加のアプローチでどこまで改善が見込めるか、ベストな方法を一緒に考えていきましょう。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。