顎プロテーゼと骨切り(オトガイ形成)はどっちがおすすめ?
形成外科専門医が違いを徹底解説
こんにちは。
アルテラクリニック院長の宮本東和です。本日は顎を出すには顎のプロテーゼもしくは骨切り(オトガイ形成)のどっちがいいの?についてお話していこうと思います。もちろん顎のヒアルロン酸注入もいい処置ではあるのですが、今回は手術に絞ってお話していきたいと思います。
カウンセリングでよくいただくご相談のひとつが、「顎を前に出したいのですが、顎プロテーゼと骨切り(オトガイ形成)はどちらが良いのでしょうか?」というものです。
顎先は顔全体の印象や横顔の美しさを大きく左右する重要なパーツです。特に最近はEラインへの関心が高まり、顎形成を検討される方が増えています。
しかし、顎プロテーゼと骨切り(オトガイ形成)は同じように顎先を整える施術でありながら、治療方法や適応、ダウンタイムなどに大きな違いがあります。今回は形成外科専門医の視点から、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
1.顎の印象は骨格バランスで決まる
「顎がない」「顎が引っ込んでいる」と感じる方の多くは、顎先の骨が小さい、または後方に位置していることが原因です。
顎先が十分に発達していないと、
- 横顔のEラインが整わない
- フェイスラインがぼやける
- 口元が前に出て見える
- 顔の下半分が長く見える
といった印象につながります。
そのため、顎形成では単純に前へ出すだけでなく、骨格全体とのバランスを考慮することが非常に重要です。
2.顎プロテーゼとは?
顎プロテーゼは、シリコンプロテーゼと呼ばれる人工物を顎先の骨の上に挿入し、ボリュームを補う施術です。腔内を小さく切開して挿入するため、顔表面に傷跡は残りません
顎プロテーゼのメリット
・ダウンタイムが比較的短い骨を切らないため、骨切りに比べると腫れや内出血が少なく済みます。
・日帰り手術が可能
・局所麻酔や静脈麻酔で施術できるため、身体への負担を抑えながら治療が可能です。
・手術時間が短い
・比較的シンプルな手術のため、短時間で治療を行うことができます。
顎プロテーゼのデメリット
・骨吸収のリスクがある
・長期間にわたりプロテーゼが骨を圧迫することで、骨が少しずつ吸収される場合があります。
・位置ずれの可能性。強い衝撃などによってプロテーゼが移動するリスクがあります。
・形態修正には限界がある。顎先の向きや長さそのものを大きく変えることは難しく、適応には限界があります。基本的に顎のvolumeを出すことで前進しかできないです。
3.骨切り(オトガイ形成)とは?
骨切り(オトガイ形成)は、顎先の骨を切り離し、前方・後方・上下など必要な方向へ移動させて固定する手術です。
顎先の形そのものを変えることができるため、より自由度の高いデザインが可能です。
骨切り(オトガイ形成)のメリット
- 顎先を前に出すだけでなく、顎を短くする、顎を長くする
- 左右差を整える
- 曲がりを修正する
- 骨格そのものを改善できる
など幅広い改善が可能です。
・異物が残らない。自分の骨を移動するため、体内に人工物を残しません。
・半永久的な効果。骨がしっかり癒合すれば長期的に安定した状態を維持できます。
骨切り(オトガイ形成)のデメリット
・ダウンタイムが長い。腫れやむくみが強く出ることがあり、完成まで数ヶ月かかることがあります。
・麻酔管理が必要。全身麻酔または深い静脈麻酔が必要になるケースが多く、手術規模は大きくなります。
・神経障害のリスク。顎先にはオトガイ神経が走行しているため、一時的な感覚低下やしびれが生じる可能性があります。
・顎先のプレートが触れたり段差が生じる可能性がある
4.顎プロテーゼと骨切りはどちらがおすすめ?
顎プロテーゼがおすすめな方
- 顎先を少し前に出したい
- ダウンタイムを短くしたい
- 骨切りまでは考えていない
- 比較的手軽にEラインを整えたい
骨切り(オトガイ形成)がおすすめな方
- 顎先の向きや長さを変えたい
- 左右差を改善したい
- 半永久的な効果を求める
- 異物を入れたくない
どちらが優れているというよりも、骨格や理想の仕上がりによって適した方法が変わります。
5.後悔しないために大切なこと
顎形成で後悔しやすいケースとして、
- プロテーゼを大きく入れすぎて不自然になる
- 骨切りで移動量を大きくしすぎる
- 骨格に合わないデザインを選ぶ
といったケースがあります。
顎先はわずか数ミリの変化で印象が大きく変わる繊細な部位です。
そのため、骨格分析やシミュレーションをしっかり行い、自分に合った治療法を選択することが重要です。
6.アルテラクリニックの顎形成
アルテラクリニックでは、形成外科専門医である院長がカウンセリングから手術、アフターフォローまで一貫して担当しています。
カウンセラーを介さず、骨格やお悩みを直接診察しながら、
- 顎プロテーゼ
- 骨切り(オトガイ形成)
- 顎ヒアルロン酸注入
- 顎先脂肪注入
- 他院修正
を含めた最適な治療方法をご提案いたします。
顎の形や横顔にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。ご予約お待ちしております
FAQ
Q1. 顎プロテーゼと骨切りではどちらが自然ですか?
A. 骨格や目指す仕上がりによって異なります。大きな形態変化が必要な場合は骨切りの方が自然に仕上がることが多いです。実際にミリ単位での動きや微調整がしやすいことで、大きな変化を求めるには微調整が必要になってくることが多いと思います。
Q2. 顎プロテーゼは将来的に入れ替えが必要ですか?
A. 基本的には長期間使用できますが、位置ずれや感染、違和感などが生じた場合は入れ替えや抜去が必要になることがあります。特に問題なければ鼻のプロテーゼ同様そのまま入れといても問題ありません。半永久です。
Q3. 骨切り後のしびれは残りますか?
A. 一時的なしびれは比較的よく見られますが、多くは時間の経過とともに改善します。多くの人が2年くらいでほとんど改善しています。ただし個人差があります。
Q4. Eラインを整えるには顎プロテーゼだけで十分ですか?
A. 軽度の顎後退であれば改善が期待できますが、骨格によっては骨切りや口元の治療を併用した方が良い場合があります。鼻や唇の突出具合なども関係しているので一概には言えないです。
Q5. 顎プロテーゼと骨切りで迷っています。どちらを選べばいいですか?
A. 骨格や希望する変化量によって最適な施術は異なります。診察で骨格を確認しながら決定することをおすすめします。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。
リスク・副作用について
顎プロテーゼ・オトガイ形成:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。