目の上のくぼみが気になる方へ
くぼみ目治療で後悔しないために知っておきたいこと
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。
今日は「目の上がくぼんで疲れて見える」「しっかり寝ているのに寝不足と言われる」「アイシャドウがくぼみに溜まって影が強調される」というご相談についてお話ししていきたいと思います。
目の上のくぼみ(いわゆる「くぼみ目」sunken eyed)のご相談は30代後半から60代まで幅広い年代の方からいただきます。実はこのくぼみ目、原因の見極めを誤ると、せっかく治療を受けても満足できない結果になりやすい、少し注意が必要な症状です。
今回は形成外科専門医の立場から、くぼみ目の原因と治療の選び方、そして後悔・失敗しないために知っておいてほしいことについて、できるだけ具体的にお伝えしていきますね。
1.目の上がくぼんで見える原因とは
目の上のくぼみは、まぶたの奥にある「眼窩脂肪(がんかしぼう)」のボリュームが減ったり、奥に移動したりすることで生じます。
代表的な原因は以下の通りです。
- 👁 加齢による脂肪の萎縮(ボリュームダウン) 年齢とともにまぶたの脂肪が減少・萎縮していき、骨の輪郭が浮き出てくぼみが目立つケースです。
- 👁 急激な体重の減少 ダイエットや体調の変化で顔全体の脂肪が減り、目元が痩せて見えるケースです。
- 👁 もともとの骨格 彫りが深く、生まれつきまぶたの脂肪が少ないために若い頃からくぼみやすいケースです。
- 👁 眼瞼下垂(がんけんかすい)の関与 見落とされがちですが非常に重要な原因です。まぶたを持ち上げる筋肉(挙筋)の力が弱まると、おでこの筋肉を使って目を開けようとするため、まぶたの脂肪が奥へと引き込まれてくぼみが強く強調されます。
眼瞼下垂が隠れている場合、くぼみに注入治療だけを行っても根本の原因が残ったままになってしまいます。そのため、まずはどのタイプなのかを診察で見極めることが全ての出発点になります。
2.くぼみ目の主な治療法
目の上のくぼみを改善する治療法は、大きく分けて「注入治療」と「手術治療」があります。
💉 ヒアルロン酸注入
くぼんだ部分にヒアルロン酸を注入し、物理的にボリュームを補う方法です。
- 特徴: 施術時間が短く、腫れや内出血も比較的に軽いため、まずは手軽に試してみたい方に向いています。持続期間は個人差にもよりますが、およそ1年程度です。
- 注意点: 上まぶたの皮膚は身体の中でも特に薄く、注入する層(深さ)や量の判断が極めてシビアな部位です。少しでも量を入れすぎたり浅い層に入ったりすると、不自然な膨らみや線状の凹凸として目立ちやすいため、極めて慎重な注入技術が求められます。
🧪 脂肪注入
太ももやお腹などからご自身の脂肪を採取し、不純物を除いたうえでくぼみに移植する方法です。
- 特徴: 生着した脂肪はそのままご自身の組織として長期間維持されるため、繰り返しのヒアルロン酸注入を避けたい方に向いています。
- 注意点: 脂肪を採取する工程が必要なこと、注入した脂肪の定着率には個人差があること、腫れのダウンタイムがヒアルロン酸よりやや長めである点に注意が必要です。定着の状態を見ながら、必要に応じて追加注入を検討することもあります。
🔪 眼瞼下垂手術(隠れた原因がある場合)
診察の結果、くぼみの背景に眼瞼下垂がある場合には、まぶたを持ち上げる筋肉を適切な位置に留め直す眼瞼下垂手術をご提案することがあります。
目の開きそのものが改善されると、おでこで無理に持ち上げる必要がなくなり、奥に引き込まれていた脂肪が前に戻ってくぼみが和らぐことが期待できます。「くぼみ」だけでなく「まぶたの重さ」や「夕方の眠たそうな印象」も同時に気になっている方は、注入の前に一度まぶたの機能を評価しておく価値があります。
ダウンタイムと効果の比較
治療法によって、持続性と回復期間に以下のような違いがあります。
| 治療法 | 効果の持続期間 | ダウンタイムの目安 | 特徴・スケジュール |
|---|---|---|---|
| ヒアルロン酸注入 | 半年〜1年程度 | 数日〜1週間 | 当日から変化を実感しやすく手軽だが、入れすぎに注意が必要。 |
| 脂肪注入 | 長期持続(定着後) | 1〜2週間(採取部含む) | 繰り返し注入の手間を減らせるが、採取部位のケアと定着期間が必要。 |
| 眼瞼下垂手術 | 半永久的 | 1〜2週間程度 | 目の開きを改善し、奥に引っ張られていた脂肪を戻す(根本治療)。 |
いずれの施術も大きく生活が制限されるものではありませんが、大切なご予定(結婚式や撮影など)がある場合は、念のため2週間ほど余裕を持ってスケジュールを組んでいただくと安心です。
3.くぼみ目治療で後悔しやすい3つのポイント
くぼみ目治療で「失敗した」「後悔した」と感じる原因は、主に以下の3点に集約されます。
- 注入量の入れすぎ(膨らみ・凹凸) まぶたは皮膚が非常に薄いため、注入量が多すぎたり注入する層が浅かったりすると、膨らみが線状に浮き出て虫刺されのようになり、かえって不自然な印象になってしまいます。
- 原因の見誤り(眼瞼下垂の放置) 眼瞼下垂が原因で脂肪が奥に引き込まれているのに注入治療だけを重ねても、目の開きにくさは残ったままになり、くぼみも再発しやすくなります。
- 解剖の理解不足によるリスク 目の周りは非常に多くの血管が複雑に走行している部位です。注入治療には内出血のリスクだけでなく、万が一血管内に製剤が入ってしまう(血管塞栓)というリスクも潜んでいます。
安さや手軽さだけで選ばず、まぶたの複雑な構造を熟知し、適切な層に適切な量を注入できる専門医のもとで治療を受けることが何よりも重要です。
4.アルテラクリニックのくぼみ目治療について
当院では、カウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身が最初のカウンセリングから施術、術後のアフターフォローまでを一貫して担当しています。
当院の特徴は、ヒアルロン酸や脂肪注入といった注入治療だけでなく、眼瞼下垂手術や二重整形など「まぶたの手術」も日常的に行っている点です。そのため、注入治療ありきで話を進めるのではなく、あなたのくぼみの根本原因に合わせて、「本当に必要な治療は何か」を中立な立場から丁寧にご提案できます。
診察の結果、今の状態では治療をおすすめしないと判断した場合には、はっきりとその理由をお伝えしています。
🔧 他院でのヒアルロン酸注入後の「膨らみ・左右差」の修正に対応
「他院でヒアルロン酸を入れたら表面がボコボコになってしまった」「膨らみすぎて目が重くなった」「左右差がある」といったご相談にも対応しています。当院ではヒアルロン酸溶解注射によるリセットを含め、適切な修正プランをご提案いたします。
🏥 安心して治療を受けていただくための体制
- 1時間枠の丁寧なカウンセリング お一人あたり1時間の枠を確保し、まぶたの開き具合や皮膚の厚み、骨格をじっくり診察いたします。
- 看護師のみの専門スタッフ構成 当院のスタッフは全員が看護師ですので、術後の過ごし方や経過に関するご質問にも医学的知見からスムーズに対応いたします。
当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お仕事帰りや学校帰り、他院のカウンセリング回りなどでも相談しやすい立地ですので、目の上のくぼみや疲れて見える目元でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. ヒアルロン酸と脂肪注入、どちらが向いていますか?
まずは手軽に変化を試してみたい方や、仕事の関係でダウンタイムを短く抑えたい方にはヒアルロン酸注入が向いています。一方で、繰り返しの通院や注入を避け、長期的なボリューム維持を目指したい方には脂肪注入が選択肢になります。くぼみの深さやまぶたの状態によっても適したアプローチが変わりますので、カウンセリングで一緒に決めていきましょう。
Q. 効果はどれくらい持続しますか?
ヒアルロン酸はおおよそ1年ほどかけて徐々に体内に吸収されていきます。脂肪注入は一度定着した分に関してはご自身の組織として長期的な維持が期待できますが、定着率には個人差があります。診察時にそれぞれのメリットデメリットをご説明いたします。
Q. 注入で二重のラインは変わりませんか?
目の上のくぼみが改善すると、まぶたの折り込まれ方が変わり、二重の幅が少し狭く見えるようになることがあります。くぼみによって乱れていた二重ラインが整う方向に働くことが多いですが、仕上がりのご希望を事前にお聞きしたうえで注入量を微調整していきます。
Q. 眼瞼下垂かどうかは自分でわかりますか?
「黒目の上のフチがまぶたで隠れがち」「おでこの横ジワが深くなった」「夕方になると目が重くて開けにくい」といったサインがあれば、眼瞼下垂が潜んでいる可能性があります。ただしご自身での判断は難しい部分ですので、くぼみの状態と一緒にまぶたの機能(開き具合)も診察で確認させていただくのが最も確実です。
Q. 他院で注入したヒアルロン酸の修正はできますか?
はい、対応しております。「膨らみすぎている」「表面に凹凸がある」「左右差が気になる」といった場合には、ヒアルロン酸溶解注射で一度溶かして元に戻したうえで、必要に応じて再注入などの適切な治療をご提案いたします。まずは現在の状態を拝見させてください。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。