クマ取りは脱脂・裏ハムラ・表ハムラのどれ?——選び方の基準
目の下のクマ取りは「どれが優れているか」ではなく、目の下がいまどういう状態かで決まります。ふくらみだけなのか、ふくらみの下に影(くぼみ)が続いているのか、皮膚のたるみまで出ているのか。ここを取り違えると、施術を受けても影が残ったり、逆にくぼんで見えたりします。
3つの術式の違いと、検討される状態の目安
| 術式 | 何をするか | 検討される状態の目安 | 皮膚表面の切開 | 費用(税込) |
|---|---|---|---|---|
| 脱脂(経結膜脱脂) | 余分な眼窩脂肪を取り除く | ふくらみが主で、くぼみが目立ちにくい場合 | なし(結膜側から) | 110,000円 |
| 裏ハムラ法 | 眼窩脂肪をくぼみ側へ移動・固定する | ふくらみとくぼみが隣接している場合 | なし(結膜側から) | 440,000円 |
| 表ハムラ法 | 皮膚側から脂肪を移動し、必要に応じて余剰皮膚も調整する | 皮膚のたるみも伴う場合 | あり | 550,000円 |
1. まず見るのは「ふくらみだけか、影まで出ているか」
上を向いて寝たときや、下から光を当てたときにふくらみが引っ込むかどうかで、脂肪の量と位置の見当がつきます。ふくらみを取れば平らになる状態なら脱脂で足りることが多く、ふくらみのすぐ下にくぼみが続いている場合は、脂肪を取るだけでは影が残ります。この場合は脂肪を「取る」のではなく「くぼみへ移動させる」ハムラ法を検討します。
2. 脱脂だけで足りない目に脱脂をするとどうなるか
くぼみを伴う目に脱脂だけを行うと、ふくらみは消えても影は残り、かえって痩せた印象になることがあります。取った脂肪は戻せないため、当院では「取れば良くなるか」を診察でくり返し確認します。すでに他院で脱脂を受けて影が残っている場合は、脂肪注入や裏ハムラでの調整を検討します。
3. 裏ハムラと表ハムラの分かれ目は「皮膚が余っているか」
裏ハムラは結膜側から行うため皮膚表面に傷が出ませんが、余った皮膚そのものを減らすことはできません。皮膚のたるみやちりめんじわが強い場合は、皮膚側から操作して余剰皮膚も調整できる表ハムラを検討します。傷は下まつ毛のきわに沿います。
4. 年代で決めない。決めるのは状態
「40代だから表ハムラ」といった年齢での線引きはしていません。20代でもふくらみとくぼみが隣接していれば裏ハムラが適応になりますし、50代でも皮膚のたるみが軽ければ裏ハムラで完結することがあります。年代は参考にとどめ、実際の脂肪の位置と皮膚の状態で判断します。
診察で確認すること
- ふくらみだけか、すぐ下にくぼみが続いているか
- 皮膚のたるみ・ちりめんじわの程度
- 他院での脱脂や注入の有無と、その時期
- 希望が「ふくらみを消すこと」なのか「影を消すこと」なのか
当院では院長・形成外科専門医が、この4点を実際に見たうえで術式をお伝えします。写真だけで術式を確定することはしていません。
まとめ
- ふくらみが主 → 脱脂
- ふくらみと影が隣接 → 裏ハムラ法
- 皮膚のたるみも伴う → 表ハムラ法
当院では院長・形成外科専門医が診察から執刀まで一貫して担当し、カウンセラーが術式を決めることはありません。
FAQ
Q1. 脱脂と裏ハムラ、どちらが安く済みますか?
A. 費用は脱脂110,000円、裏ハムラ440,000円(いずれも税込)です。ただし状態に合わない術式を選ぶと修正が必要になることがあるため、金額だけで決めることはおすすめしていません。
Q2. 傷跡は残りますか?
A. 脱脂と裏ハムラは結膜側から行うため、皮膚表面に傷はできません。表ハムラは下まつ毛のきわを切開します。
Q3. 脱脂をした後に裏ハムラはできますか?
A. 状態によっては可能ですが、移動できる脂肪が減っているため、脂肪注入を併用する判断になることがあります。診察で確認します。
Q4. クマの原因が色素沈着でも手術で治りますか?
A. 手術で改善するのは主にふくらみと影によるクマです。色味そのものが原因の場合は適応が異なるため、診察で見分けます。
Q5. 何を持って行けばよいですか?
A. 他院での施術歴がある方は、受けた術式と時期がわかるものをお持ちください。判断が変わります。
費用とリスク・副作用について
本記事で紹介した施術はすべて自由診療(保険適用外)です。費用は税込表示です。
リスク・副作用:腫れ、内出血、痛み、左右差、感染、結膜の充血、一時的な違和感、仕上がりに対するイメージの差が生じる可能性があります。表ハムラ法では傷跡が残る可能性があります。治療回数:1回
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この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。