麻酔代

美容整形の麻酔で迷っている方へ 局所麻酔・静脈麻酔・笑気麻酔はどう使い分けるのか

こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は、美容外科で使う麻酔の種類と、その使い分けについてお話ししていきます。

福岡市の天神や大名でカウンセリングをしていると、施術そのものよりも「どれくらい痛いのか」「眠っている間に終わるのか」という部分でためらっている方が本当に多いと感じます。麻酔は施術の付属品ではなく、その日の体験の質と安全性を左右する要素です。

中身を知っていただくと、不安の大半は具体的な質問に変わります。順番に整理していきます。

麻酔の選び方で当日の体験は大きく変わる

同じ施術でも、どの麻酔をどう組み合わせるかで痛みの感じ方も当日の過ごし方も変わります。注射の痛みが心配なのか、意識があること自体が怖いのか、帰り道が不安なのか。何が不安かによって選ぶべき麻酔は変わります。

また、麻酔は強ければよいというものでもありません。深く効かせるほど体への負担と管理の手間は増えますし、当日の付き添いや帰宅方法にも条件がつきます。施術の大きさと、その方の体調や生活の都合に合わせて選ぶのが基本です。

美容外科で使う主な麻酔の種類

表面麻酔

クリームやテープを皮膚にのせて、しばらく時間を置いてから施術に入る方法です。針を刺すときのチクッとした痛みをやわらげる目的で使います。効くのは皮膚のごく浅い層までですので、これ単独で手術を行うことはありません。注入やレーザーなどの前処置として組み合わせることが多い麻酔です。

局所麻酔

施術する部位そのものに麻酔薬を注射して、感覚をなくす方法です。美容外科の手術で最も基本になる麻酔で、意識ははっきりしたまま、その部分の痛みだけが取れます。注射のときの痛みはありますが、効いてしまえば切ったり縫ったりする感覚は伝わりません。

細い針を使う、薬液を温める、注入の速度を落とすといった工夫で、この注射自体の痛みはかなり減らせます。

笑気麻酔

鼻から吸うガスで、ふわふわとした感覚になり緊張がやわらぐ麻酔です。眠ってしまうわけではなく、意識は保たれたまま不安と痛みの感じ方が軽くなります。吸うのをやめれば比較的短時間で覚めるため、局所麻酔の注射が怖いという方の橋渡しとして使いやすい方法です。

静脈麻酔

点滴から薬を入れて、眠っている状態をつくる麻酔です。意識や記憶の残り方には個人差があります。切開を伴う手術や、時間がかかる手術、じっとしているのがつらい手術で選ばれます。

呼吸や血圧を見ながら量を調整する必要がありますので、モニターをつけて管理しながら進めます。目が覚めたあともしばらくふらつきが残りますので、当日の運転はできません。

施術ごとの組み合わせ方

ヒアルロン酸やボツリヌストキシンの注入

ヒアルロン酸は局所麻酔や快眠麻酔、ボツリヌストキシン注射は表面麻酔や快眠麻酔を選べます。麻酔薬があらかじめ混ざっている製剤を使うこともあります。数分から十数分で終わる施術ですので、そのままお帰りいただけます。

二重の埋没法や切開、目元の手術

局所麻酔が基本です。目元は麻酔が効きやすい部位で、効いてしまえば痛みはほとんど感じません。ただ、手術中に目を開けたり閉じたりして左右差を確認する場面がありますので、意識がある状態のほうが仕上がりを詰めやすいという事情もあります。

緊張が強い方には笑気を足す、どうしても意識があるのがつらい方には静脈麻酔を併用する、という調整をします。

骨切りや脂肪吸引などの大きな手術

脂肪吸引では局所麻酔か静脈麻酔を選べますが、エラ・頬骨・オトガイの骨切りは全身麻酔で行います。手術時間が長く、範囲も広いためです。この場合は術後の休息時間を院内で確保し、体調を確認してからお帰りいただきます。ご家族やご友人に付き添っていただけると安心です。

麻酔が効きにくいと感じるとき

「自分は麻酔が効かない体質かもしれない」というご相談は少なくありません。実際には体質よりも、いくつかの条件が重なっていることが多いです。

炎症を起こしている部位は麻酔薬が働きにくくなります。歯科治療で効きが悪かった経験がある方は、この状況だったことがあります。また、緊張が強いと痛みの感じ方そのものが増幅されますので、効いていても痛いと感じることがあります。効き始めるまでの時間を待たずに始めてしまった、という単純な原因もあります。

過去に麻酔で気分が悪くなった、効きが悪かった、動悸がしたという経験がある方は、そのときの状況をできるだけ具体的にお知らせください。使う薬の種類や量、待つ時間を変えることで対応できる場合があります。

静脈麻酔は怖いものなのか

眠る麻酔と聞くと身構える方が多いのですが、静脈麻酔は全身麻酔のように呼吸を機械で管理する状態とは異なり、自発呼吸を保ったまま眠っていただく深さで調整します。

とはいえ、呼吸が浅くなったり血圧が下がったりする可能性はありますので、酸素や血圧、脈拍を見ながら進めること、そして体調と持病を事前に確認しておくことが前提になります。

持病、常用薬、過去の麻酔で起きたこと、アレルギーは必ず申告してください。飲食の制限も、吐き気や誤嚥を避けるための条件です。守っていただけない場合は、安全のために日程を変更させていただくことがあります。

当日に気をつけていただきたいこと

静脈麻酔を使う施術では、指定された時間から飲食を控えていただきます。当日はご自身での運転を避け、公共交通機関か送迎をご利用ください。爪に色がついていると指先で酸素の値を測れないことがありますので、マニキュアやジェルネイルは事前に落としておいていただけると確実です。

局所麻酔だけの施術でも、体調が悪い日や睡眠不足の日は気分が悪くなりやすくなります。当日の朝に不調があればご連絡ください。

アルテラクリニックでの考え方

当院ではカウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身がカウンセリングから手術、術後のフォローまで一貫して担当しています。一人あたり一時間のカウンセリング枠を設けていますので、持病やお薬、過去の麻酔での経験まで確認したうえで、その方に合う麻酔の組み合わせを一緒に決めていきます。

痛みへの耐性や緊張の強さには個人差があります。同じ埋没法でも、笑気を足したほうが楽に終わる方もいれば、必要のない方もいます。決まった型に当てはめず、当日の様子を見ながら調整できる体制にしています。

福岡市の天神や大名にお勤めで、仕事帰りに受けたいという方もいらっしゃいます。静脈麻酔を使う施術は休息の時間が必要になりますので、その日の予定から逆算して施術内容と麻酔を組み立てることもできます。まずは不安に感じている点をそのままお話しください。

よくある質問

Q. 麻酔の注射自体が痛いのではないですか

チクッとした痛みはありますが、表面麻酔を先に使う、細い針を選ぶ、薬液をゆっくり入れるといった工夫で大きく軽減できます。どうしても不安が強い場合は笑気を併用します。

Q. 二重整形は眠っている間に終わらせられますか

静脈麻酔を併用すれば可能です。ただ、目元の手術では手術中に目の開き具合や左右差を確認できたほうが仕上がりを詰めやすい場面があります。ご希望と仕上がりの優先順位を伺ったうえで、どちらの進め方がよいかをご提案します。

Q. 静脈麻酔のあと、その日は何もできませんか

目が覚めたあともしばらくは判断力やふらつきが残りますので、当日の運転、重要な予定、飲酒は避けてください。院内で休んでいただき、体調を確認してからのお帰りとなります。翌日以降の予定は施術の内容によりますので、個別にお伝えします。

Q. 過去に歯医者で麻酔が効きにくかったのですが大丈夫でしょうか

歯科では炎症のある部位に麻酔をすることが多く、そのために効きにくかった可能性があります。美容外科の手術では条件が異なりますので、同じことが起きるとは限りません。効き始めを確認してから進めますので、痛みを感じたら遠慮なく申し出てください。追加も可能です。

Q. 麻酔で気分が悪くなったことがあります。伝えたほうがいいですか

必ずお伝えください。何の施術のときに、どのタイミングで、どんな症状が出たのかまで分かると、薬の種類や量、体位、待つ時間を調整できます。情報が多いほど安全に進められますので、些細に思えることも共有していただけると助かります。

ご相談・ご予約はこちらから

痛みや麻酔への不安は、受けるかどうかを迷う理由として決して小さくありません。ただ、その不安は「何が起きるのか分からない」ことから来ている部分が大きいです。事前に段取りを知っていただくだけで、当日の緊張はずいぶん軽くなります。

当院は福岡市中央区大名、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お電話、ご予約フォーム、LINEからご相談いただけます。

不安な点を一つずつ潰していくところから始めましょう。それでは、今日はこのあたりで。ご相談、お待ちしております。

リスク・副作用について

ヒアルロン酸(アラガン製)0.1cc〜:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差

ボツリヌストキシン製剤:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差

二重埋没:腫れ(数日〜1週間程度)、内出血(1〜2週間程度)、痛み・違和感、左右差が生じる可能性、二重幅の変化、ラインが薄くなる・取れる可能性、感染、糸が露出する可能性、ごくまれに再施術が必要となる場合があります

全切開二重:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差

脂肪吸引 顔(頬・顎下):腫れ、内出血、痛み、むくみ、赤み、つっぱり感、しびれ、知覚の変化、硬さ、拘縮、左右差、凹凸、傷跡、色素沈着、血腫、感染、血清腫、皮膚のたるみ、仕上がりの個人差などが生じる場合があります。まれに追加処置や修正施術が必要となることがあります。

エラ形成:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差

頬骨骨切り:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差

オトガイ形成:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果や経過には個人差があります。

※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。

この記事を書いた人

アルテラクリニック

院長 宮本東和

昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。

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