ヒアルロン酸注入は何ヶ月もつの? 部位別の持続期間と長持ちさせる考え方
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は「入れたヒアルロン酸は結局どれくらいもつのか」というご質問についてお話ししていきます。
福岡市の天神や大名でカウンセリングをしていると、半年もつと聞いていたのに三ヶ月で戻った気がする、逆に一年以上経っても残っている感じがする、という両方のお声をいただきます。同じ注入なのになぜここまで違うのか。
今日は形成外科専門医の視点で、部位ごとの目安と、持ちを左右している要素を整理してお話ししていきますね。
ヒアルロン酸の持ちは製剤と部位の組み合わせで決まります
ヒアルロン酸はもともと体の中にある成分で、注入したものも時間をかけて分解され、体に吸収されていきます。何ヶ月もつかという数字は、この分解の速さと、入れた場所がどれだけ動くかの掛け算で決まります。
製剤には、やわらかく広がりやすいものから、硬くて形を支える力が強いものまで幅があります。一般的に、硬く架橋の強い製剤ほど分解に時間がかかり、やわらかい製剤ほど早くなじんで早く消えていきます。
ただし硬い製剤を動く場所に入れると違和感が出ますので、どこにでも長持ちするものを使えばよい、という単純な話ではありません。
そしてもう一つ、見落とされがちなのが部位です。同じ製剤を使っても、よく動くところは早く、動かないところはゆっくり吸収されます。ここを知っておくと、部位ごとの目安がなぜ違うのかが腑に落ちると思います。
部位別に見た持続期間の目安
以下はあくまで一般的な目安で、製剤の種類や注入量、体質によって差が出ます。数字を保証するものではないという前提でお読みください。
唇はおおむね三ヶ月から六ヶ月
唇は会話や食事で一日中動いている場所です。動きが多いほど吸収は早く進みますので、顔の中では持ちが短い部類に入ります。やわらかい製剤を使うことが多いのも理由の一つです。ふっくらした感じが薄れてきたと感じやすい部位ですが、それは製剤が悪いわけではなく、部位の特性によるところが大きいです。
涙袋や目の下は六ヶ月から一年ほど
目の下は皮膚が薄く、少量で見た目が変わる場所です。表情でよく動く一方、入れる量そのものが少ないため、変化を感じ始めるまでの期間には幅があります。
なお、この部位は入れすぎると青白く透けて見えたり、むくみのように膨らんで見えたりすることがありますので、持ちよりも量の設計のほうが大切な場所だと考えています。
ほうれい線やマリオネットラインは六ヶ月から一年ほど
口元は表情の動きが大きく、皮膚も引っ張られやすい場所です。深い溝を支えるためにある程度の硬さの製剤を使うことが多く、その分は長くもちますが、動きの影響で徐々に平たくなっていきます。効果が消えたというより、支える力が弱まってきたという感じ方をされる方が多いです。
顎や鼻筋は一年から一年半ほど
骨の上に近い層へ入れる部位は、動きが少なく圧もかかりにくいため、顔の中では持ちが長くなります。顎や輪郭の形づくりに使う製剤は硬めのものが多く、それも長持ちにつながります。ただし鼻は血管の走行の関係で慎重さが求められる部位ですので、持ちの長さだけで選ぶ場所ではありません。
額やこめかみのボリュームは一年前後
広い面にならすように入れる部位は、量が多くなる分だけ変化を実感できる期間が長くなる傾向があります。一方で、少しずつ薄れていくため、いつなくなったかがはっきりしないのも特徴です。
同じ製剤でも持ちが変わる三つの理由
注入した層の違い
皮膚のすぐ下に浅く入れるのか、脂肪の層に入れるのか、骨に近い深い層に入れるのかで、受ける力も血流も変わります。深い層に置いたほうが動きの影響を受けにくく、結果として長くもちやすいです。同じ顎のヒアルロン酸でも、どこに置いたかで経過が変わるのはこのためです。
入れた量の違い
少量を丁寧に入れた場合と、多めに入れた場合では、見た目の変化が残る期間が変わります。だから多く入れればよいという話ではなく、その部位の皮膚が無理なく受け止められる範囲を超えると、不自然な膨らみや左右差の原因になります。長持ちさせたいという理由で量を増やすのは、あまりおすすめしていません。
体質や生活習慣の違い
代謝の個人差、運動量、日々の表情の使い方でも吸収の速さは変わります。運動習慣のある方や代謝の活発な方は、やや早く感じられることがあります。これは体質によるもので、注入の失敗ではありません。
効果が短く感じるときに疑いたいこと
なくなったのではなく、見慣れただけのこともあります
入れた直後は変化が大きく感じられますが、二週間ほどでなじんで落ち着き、その状態が本来の仕上がりです。そこから鏡を見る日が続くと、その顔が普通に見えてきます。実際にはまだ残っているのに、効果が切れたと感じておられるケースは少なくありません。
当院では入れる前のお写真を残しておき、比較しながら確認するようにしています。
そもそも注入で解決する悩みではなかった可能性
たるみが原因でできている溝に対して注入で持ち上げようとすると、量のわりに変化が乏しく、早く戻ったように感じます。ほうれい線やゴルゴ線は、皮膚のたるみ、脂肪の下垂、骨のくぼみのどれが主な原因かで打ち手が変わります。原因が合っていないと、何度入れても満足しにくいという状態になりやすいです。
入れ足しをくり返して形が変わってきている
短い周期で入れ足していくと、残っている分の上に積み重なり、想定より広がって見えたり、輪郭がぼやけたりすることがあります。持ちが悪いと感じて回数を増やした結果、かえって不自然になってしまうのは避けたい流れです。前回の注入からの期間と量を把握したうえで、次を考える必要があります。
持ちの長さだけで選ばないほうがよい理由
長持ちする製剤には、その分だけ気をつけたい面もあります。硬い製剤は形を支える力が強い一方、動きの多い場所に入れると触れたときの違和感が出やすく、位置がずれたときにも目立ちやすくなります。しこりとして残った場合、落ち着くまでの期間も長くなります。
当院では、その部位に必要な支える力と、動きに対する馴染みやすさのバランスで製剤を選んでいます。何ヶ月もつかは大事な情報ですが、それは選ぶ理由の一つであって、すべてではないとお考えください。
なお、ヒアルロン酸は溶解注射で調整できる余地がある施術です。合わなかったときに戻す方向へ動けるという点は、注入を選ぶうえでの安心材料になります。
注入と手術のどちらを選ぶかで迷っている方へ
半年から一年ごとに入れ直すことを考えると、長い目で見て手術のほうが合っているのではないか、というご相談もよくいただきます。これは正解が一つに決まる問いではありません。
変化を試してみたい段階なら注入が向いていますし、原因がたるみや骨格にあってしっかり変えたいのであれば手術のほうが結果的に近道になることもあります。
当院は注入も手術も扱っていますので、どちらかに寄せた説明はいたしません。今の状態に対して注入で足りるのか、そうでないのかを率直にお伝えします。
アルテラクリニックのヒアルロン酸注入について
当院ではカウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身がカウンセリングから施術、術後のアフターフォローまで一貫して担当しています。
1人あたり1時間のカウンセリング枠を設けていますので、気になる部位を実際に触らせていただきながら、その悩みが注入で変わるものなのか、原因が別のところにあるのかを確認したうえでご提案します。必要のない量を入れることはいたしません。
今は何もしないほうがよいと判断すればそうお伝えします。他院で注入を受けられた方のご相談も承っており、溶解でのご相談にも対応しています。麻酔が苦手という方には快眠麻酔もご用意しています。スタッフは看護師のみ、完全予約制です。
当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分です。
よくある質問
Q. ヒアルロン酸は入れ続けないと元より悪くなりますか
入れたことで元の状態より悪くなる、というものではありません。吸収されればおおむね元の状態に近づいていきます。ただし長期間にわたって多量に入れ続けた場合、皮膚が伸びて戻りにくくなることはあります。適量を守るという意味でも、量の設計は大切だとお考えください。経過には個人差があります。
Q. 次に入れるまでどれくらい期間を空けたほうがよいですか
部位と残っている量によって変わりますので、一律の期間はお答えしにくいところです。完全になくなってから入れ直す方もいれば、少し残っている段階で整える方もいます。大切なのは、前回どこにどれだけ入っているかを踏まえて判断することです。他院で入れられた場合も、時期と部位がわかるとより正確にご案内できます。
Q. 他院で入れたヒアルロン酸がまだ残っているか調べられますか
触診と診察である程度は把握できますが、量や層を正確に見極めるのが難しいこともあります。不自然さやしこりが気になる場合は、溶解も含めてどう対応するかをご相談いただけます。診療情報がお手元にあればお持ちください。なくてもご相談は可能です。
Q. ダウンタイムはどれくらいですか
注入した部位の腫れや赤みは数日から2週間程度で落ち着くことが多く、内出血が出た場合は一週間から二週間ほどで薄れていきます。形が落ち着くまでは二週間ほどみておいてください。出方には個人差がありますので、人と会うご予定がある方は時期から逆算して計画を立てましょう。
Q. 持ちを良くするために自分でできることはありますか
注入直後に強く揉んだり圧をかけたりしない、当日の激しい運動や長時間の入浴を避ける、といった基本的な過ごし方は意味があります。一方で、特定のサプリや食事で持続期間が大きく変わるという確かなものはありません。むしろ、その部位に合った製剤と量を選ぶことのほうが結果に影響します。
ご相談・ご予約はこちらから
ヒアルロン酸は、何ヶ月もつかという数字だけを見て決めるものではなく、どこに、どれだけ、どういう目的で入れるかで結果が変わる施術です。短く感じるのには理由があることがほとんどですので、回数を重ねる前に一度整理してみると、遠回りを減らせます。
決断の前に情報を集める段階でのご相談で構いません。ヒアルロン酸の持ちが気になる、という一言だけで大丈夫です。当院は福岡市中央区大名、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お電話、ご予約フォーム、LINEからご相談いただけます。
- お電話でのお問い合わせ:050-3154-1117
- 営業時間:9:00-18:00(お休みは不定休です。診療日は予約カレンダーをご確認ください)
- 住所:福岡市中央区大名1-3-8 VORT福岡大名3階(天神、赤坂駅から徒歩約7分)
- ご予約フォームはこちら
- LINEでのご相談はこちら
入れるか入れないかを決めてから来ていただく必要はありません。今の状態を確認するところから、一緒に考えていきましょう。それでは、今日はこのあたりで。ご相談、お待ちしております。
リスク・副作用について
ヒアルロン酸(アラガン製)0.1cc〜:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差
ヒアルロン酸溶解:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果や持続期間、経過には個人差があります。
※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。