産後に顔が変わったと感じる方へ 授乳中にできることと、手術を待つべき時期
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は、出産のあとに顔の印象が変わったと感じている方に向けて、いつから美容医療を考えてよいのかをお話ししていきます。
福岡市の天神や大名でカウンセリングをしていると、産後に急に老けた気がする、写真に写った自分の顔に驚いた、でも授乳中だから何もできないと思って我慢していました、というお話を本当によくいただきます。
実際に、時期を待っていただいたほうがよい治療はあります。ただ、すべてが先送りというわけでもありません。今できることと、いつまで待つべきことを、順番に整理していきます。
産後に顔の印象が変わるのは、理由があります
体重の増減で、顔の脂肪の量が動きます
妊娠中に増えた体重が戻っていく過程で、顔は変化が最も出やすい場所のひとつです。顔の脂肪は層に分かれていて、減り方が均一ではありません。脂肪が減ると、頬がこけて見えたり、目の下のくぼみが影として目立ったりします。
反対に戻りきらない時期には、あご下のもたつきとして残ります。短期間で増えて減るという動きそのものが、顔の見え方を変えてしまうということです。
皮膚と支持組織が、一時的にゆるみます
皮膚には伸びた分を縮める力がありますが、その速度には限界があります。数か月単位で体重が動いた場合、皮膚が追いつかず、たるみとして残る時期が生じます。さらに産後はホルモンの状態が大きく変わるため、皮膚のハリを保つ働きも一時的に揺らぎます。
この時期のたるみは、本来の実力よりも強く出ていることが多く、そのまま一生続くわけではありません。
睡眠不足と姿勢が、目元とフェイスラインに出ます
夜間の授乳で睡眠が細切れになると、まぶたのむくみや目の下の色味として表に出ます。抱っこや授乳で下を向く時間が長くなれば、首とあご下の境目もぼやけて見えます。これらは組織そのものが変わったというより、生活から来ている変化です。生活のリズムが戻るにつれて、自然に落ち着く部分も少なくありません。
産後すぐに施術を決めないほうがよい理由
顔の状態が落ち着く時期には個人差があります
体重、むくみ、睡眠、ホルモン。産後はこれらがすべて動いている最中です。動いている途中の顔を基準に手術の設計をすると、落ち着いたときに入れすぎ、取りすぎという結果になりかねません。
たとえば体重が戻る前にフェイスラインの脂肪を取れば、戻ったときにこけて見えることがあります。くぼみにヒアルロン酸を入れれば、むくみが取れたあとに膨らみとして残ることがあります。急がないことが、そのまま失敗を避けることにつながる時期です。
授乳中は、使える薬の選択肢が限られます
美容医療は施術そのものだけで完結しません。麻酔、術後の痛み止め、感染を防ぐための内服。これらの組み立ても治療の一部です。授乳を続けながらであれば薬の種類と授乳の間隔を調整する必要があり、選べる範囲が狭くなります。安全に幅を持たせるという意味でも、時期の相談から始めていただくのが現実的です。
授乳中に受けられるもの、待っていただくもの
注入治療は、卒乳後のご提案が基本です
ボツリヌストキシン製剤やヒアルロン酸の注入について、妊娠中や授乳中に使用した場合の安全性を十分に確かめたデータはありません。データがない以上、当院では授乳が終わってからのご提案としています。
これは危険だと分かっているという意味ではなく、確かめられていないものをこの時期に選ぶ理由がない、という考え方です。
手術は、麻酔と術後の内服から時期を考えます
局所麻酔だけで終わる処置と、静脈麻酔を使う手術とでは判断が変わります。術後に数日間の内服が必要な手術もあります。
術後の安静が取りづらいこと、夜間に起きる生活で腫れが長引きやすいことも含めると、卒乳後のほうが計画を立てやすいのが正直なところです。時期をずらすことで術式の選択肢が広がるなら、その説明は必ずお伝えします。
今この時期からできることもあります
日焼け対策と保湿、睡眠が取れるときにまとめて取ること、抱っこの姿勢を変えること。地味に思えるかもしれませんが、産後の変化の一部は生活由来なので、ここを整えるだけで見え方が戻る方はいます。そして、相談そのものは今からで構いません。
卒乳の時期が見えている方であれば、それに合わせて施術の順番と日程を先に設計しておくことができます。
産後に多いご相談と、考え方
目の下のクマやくぼみが濃くなった
産後のクマは、睡眠不足による血行の変化と、脂肪が減ったことによる影とが混ざっていることが多いです。前者は生活が戻れば軽くなりますが、後者は残ります。この二つは見た目が似ているため、押したり引いたりして確かめないと区別がつきません。
脱脂が向く状態なのか、逆にボリュームを足すべき状態なのかは、落ち着いてから判断したほうが安全です。
フェイスラインがもたついてきた
脂肪が増えたのか、皮膚がゆるんだのか、姿勢の影響なのかで打ち手が変わります。脂肪であれば吸引、ゆるみであれば引き上げ、姿勢であれば治療の前にやることがあります。取り違えると、変化が出ないか、かえって老けて見える結果になります。原因の切り分けが最初の仕事だとお考えください。
まぶたが重くなり、眠そうに見える
産後にまぶたが重いと感じる方は多いのですが、むくみ、皮膚のゆるみ、もともとのまぶたの開きの弱さが表に出てきたもの、と原因が分かれます。むくみが引けば戻る方もいれば、戻らない方もいます。ここも、時期を置いて同じ条件で見比べることが判断材料になります。
アルテラクリニックでの考え方
当院ではカウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身が、カウンセリングから手術、術後のフォローまで一貫して担当しています。
産後の方については、まだ動いている途中の状態か、もう落ち着いた状態かを診たうえで、今受けるべきか時期を待つべきかからお話しします。今は待ちましょうという結論になることもあり、その場合はそのままお伝えします。
売り込む立場の人間と診察する人間を分けていないため、その日に決めていただく必要がありません。
カウンセリングは一人あたり一時間の枠を設けています。産後で顔が変わった気がするけれど、どこが変わったのか自分でも分からない、という状態のままご相談いただいて構いません。
原因を一緒に切り分けて、卒乳の時期や職場復帰の予定から逆算し、どの順番で何を行うのが結果に効くのかを整理します。他院でお受けになった施術のご相談や、提示された内容が妥当かどうかのセカンドオピニオンも承っています。
当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅や赤坂駅から歩いていただける場所です。福岡市内にお住まいの方、お勤めの方であれば、短い時間でも立ち寄っていただきやすい立地です。ご来院の段取りについてご希望がある場合は、ご予約の際にお知らせください。
よくある質問
Q. 授乳中ですが、カウンセリングだけ受けることはできますか
問題ありません。診察と説明だけであれば、授乳中でも受けていただけます。今の状態を確認し、いつから何ができるのかをお伝えするところまでは、この時期でも十分に意味があります。むしろ、時期が来てから慌てて決めるより、先に方針を決めておくほうが落ち着いて選べます。
Q. 卒乳してから、どれくらい経てば施術を受けられますか
施術の内容と、体重や生活の戻り方によって変わります。注入治療のように調整がきくものと、切除を伴う手術のように後戻りできないものとでは、待つ期間の考え方も違います。
一律に何か月とお答えするより、実際に診せていただいて、体重の推移や皮膚の状態から判断するほうが確かです。カウンセリングで具体的な目安をお伝えします。
Q. 産後のたるみは、体重が戻れば自然に元に戻りますか
戻る部分と、戻らない部分があります。むくみや血行によるものは戻りやすく、皮膚が伸びた分や脂肪の位置が変わった分は残りやすい、というのが一般的な傾向です。ただし個人差が大きく、年齢やもともとの皮膚の性質にも左右されます。体重や生活が落ち着いても気になる部分は、診察で治療の時期を相談してください。
Q. 二人目の予定があるのですが、先に受けてしまって大丈夫ですか
施術によります。効果が一定期間で薄れる治療は、次の妊娠までの間に効果が切れる可能性があり、費用の面では効率がよくありません。
一方で、まぶたや目元のように体重の影響を受けにくい部位の手術は、妊娠のご予定や使用する薬剤、麻酔などを確認して、実施の時期を個別に判断します。ご予定を伺ったうえで、先に行うもの、後に回すものを分けてご提案します。
Q. 妊娠前に入れたヒアルロン酸やボツリヌストキシンは、そのままで問題ありませんか
すでに入っているものは、時間の経過とともに吸収されたり効果が薄れたりしていきます。妊娠や授乳のために取り除かなければならないという性質のものではありません。
ただし、しこりを感じる、左右差が出てきたなど気になる変化がある場合は、時期にかかわらず一度診せていただくのが安心です。当院では他院でお受けになった注入のご相談にも対応しています。
ご相談・ご予約はこちらから
産後の顔の変化は、原因が一つではありません。体重、皮膚、睡眠、姿勢、そして年齢による変化が同時に重なっているため、ご自身では何が起きているのか分かりにくいのが普通です。
分からないまま我慢を続ける必要はありませんし、反対に、落ち着く前に急いで決めてしまう必要もありません。今どの段階にいて、いつ何をするのが良いのか。そこを一緒に整理するところから始めましょう。
当院は福岡市中央区大名、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お電話、ご予約フォーム、LINEからご相談いただけます。
- お電話でのお問い合わせ:050-3154-1117
- 営業時間:9:00-18:00(お休みは不定休です。診療日は予約カレンダーをご確認ください)
- 住所:福岡市中央区大名1-3-8 VORT福岡大名3階(天神、赤坂駅から徒歩約7分)
- ご予約フォームはこちら
- LINEでのご相談はこちら
まだ授乳中なのですが、という前置きから始めていただいて構いません。それでは、今日はこのあたりで。ご相談、お待ちしております。
リスク・副作用について
ヒアルロン酸(アラガン製)0.1cc〜:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差
ボツリヌストキシン製剤:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差
脂肪吸引 顔(頬・顎下):腫れ、内出血、痛み、むくみ、赤み、つっぱり感、しびれ、知覚の変化、硬さ、拘縮、左右差、凹凸、傷跡、色素沈着、血腫、感染、血清腫、皮膚のたるみ、仕上がりの個人差などが生じる場合があります。まれに追加処置や修正施術が必要となることがあります。
裏ハムラ法・クマ取り:腫れ、内出血、左右差、むくみ、違和感、結膜出血、一時的な目のゴロつき、傷の治癒遅延、感染、炎症、しびれ感、仕上がりに対するイメージの差、再度たるみやクマ感が気になる可能性
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果や経過には個人差があります。
※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。