ボツリヌストキシン製剤 ネックリフト 脂肪吸引 顔(頬・顎下)

首のしわとたるみが気になる方へ 原因別にできる治療とその限界

こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は「首のしわとたるみ」についてお話ししていきます。福岡市の天神や大名でカウンセリングをしていると、顔のご相談で来られた方が最後に「実は首も気になっていて」とおっしゃることが本当に多いです。

写真に写った自分の首に驚いた、タートルネックで隠すようになった、顔より首のほうが年齢を感じる、といったお声をよくいただきます。

今日は形成外科専門医の視点から、首に何が起きているのかを原因ごとに整理して、それぞれで何ができて何ができないのかをお話ししていきますね。

首に年齢が出やすいのには理由があります

首の皮膚は顔と比べて薄く、皮下の脂肪も少ない場所です。そのうえ、うつむいたり振り向いたりと一日中動き続けています。日焼け止めが顔で止まっていて首まで届いていないという方も少なくありません。薄い、よく動く、紫外線を浴びやすいという条件が重なるため、変化が表に出やすいのです。

さらに首には、皮膚のすぐ下に広頸筋という薄い筋肉が広がっていて、力むと縦のすじとして浮き上がります。首のしわと一口に言っても、皮膚の問題なのか、この筋肉の問題なのか、脂肪やたるみの問題なのかで、話がまったく変わってきます。

首のしわとたるみは大きく三つに分かれます

診察していると、同じ「首が気になる」というご相談でも、中身は次の三つに整理できることがほとんどです。

横に走るしわ

あごの下から鎖骨に向かって横方向に入るしわです。もともと首には生まれつきの横じわの線があり、そこに加齢や姿勢の影響が重なって深くなります。うつむく姿勢が続く方では、若い年代でもはっきりしてくることがあります。浅い段階と、折り目として刻まれた段階とでは、打てる手が変わります。

縦に浮くすじ

しゃべったり力を入れたりしたときに、首の前面に縦の線が二本ほど浮き上がる状態です。これは広頸筋のふちが皮膚の上から見えているもので、皮膚が薄くなるほど目立ちます。しわというより、筋肉の張り出しとして扱うほうが実態に近いです。

あご下のもたつきとたるみ

あごと首の境目がぼやけて、横から見たラインが直線的になっている状態です。脂肪がついている場合、皮膚と筋肉がゆるんで下がっている場合、骨格としてあごが後ろにある場合があり、原因で必要な処置が変わります。ここを取り違えると、脂肪を取ったのに変わらなかったという結果になりやすいところです。

原因別に、できることを整理します

浅い横じわが主体の場合

動いたときに出るくらいの浅い段階であれば、皮膚や筋肉の状態を確認し、適した方法を検討します。ただし、注入で皮膚そのものが若返るわけではありません。予防的に整えるという位置づけが現実的です。

刻まれた横じわが主体の場合

折り目として定着したしわには、ヒアルロン酸をごく浅い層に細かく入れて溝を持ち上げる方法があります。首の皮膚は薄いので、顔と同じ感覚で量を入れると、しこりのように触れたり凹凸が出たりすることがあります。

首では控えめに、複数回に分けて調整していく考え方が向いています。深く刻まれたしわを完全に消すことは難しく、目立ちにくくするところまで、とお伝えしています。

縦のすじが主体の場合

広頸筋の張り出しには、ボトックスで筋肉の収縮をやわらげる方法が第一選択になりやすいです。すじが浮く強さが落ち着くことで首の見え方が変わります。効果は永続ではないため、続けるかどうかは経過を見ながら決めます。すじが常に強く出てたるみを伴う場合は、切開して筋肉を処理する方法が候補になります。

あご下の脂肪が主体の場合

皮膚のゆるみが少なく、脂肪の厚みが主な原因であれば、あご下の脂肪吸引でフェイスラインの見え方が変わります。傷はあごの下の目立ちにくい位置に小さく入れます。

ただし、皮膚がすでにゆるんでいる方が脂肪だけを減らすと、支えを失って余った皮膚が目立つことがあります。脂肪吸引が向いている方かどうかの見極めが、この治療のいちばん大事なところです。

皮膚のたるみが主体の場合

皮膚と筋肉そのものが下がっているなら、引き上げる治療になります。程度が軽ければ糸によるリフト、たるみがはっきりしていれば耳の周囲から切開して皮膚と筋層を引き上げるリフト手術が選択肢です。首のたるみは顔のたるみと連続していることが多いので、顔と一緒に設計したほうが自然に仕上がります。

顔だけ整えると、首が残って見えることがあります

これは実際によく起こるので、あえてお伝えしておきます。頬やフェイスラインを引き上げて顔の印象が若返ると、手を入れていない首との差が目に付きやすくなります。顔が整うほど、視線が首に移るわけです。

ですから当院では、顔の治療をご相談いただいた段階で首の状態も一緒に確認します。同時に治療する必要はありませんが、今後どこが気になりやすいかを共有しておくと計画が立てやすくなります。全部やりましょうという意味ではなく、順番を決めておきましょうというご提案です。

首の治療で後悔しないために気をつけたいこと

一つ目は、原因を確かめないまま治療名から入ることです。首のしわに効くと聞いた方法が、実は縦すじ向けだったということは珍しくありません。横じわ、縦すじ、脂肪、たるみのどれが主役かを先に決めることが出発点です。

二つ目は注入量です。皮膚が薄い場所なので、量を欲張ると凹凸として見えてしまいます。物足りないくらいから始めて、必要なら足すという進め方が安全です。

三つ目は、一度で完成させようとすることです。首は年単位でゆっくり変化していく場所ですので、今の状態に最善の一手を打ち、経過を見ながら次を考えるほうが不自然になりにくいです。

ダウンタイムの目安について

注入治療であれば当日から日常生活を送っていただけることがほとんどで、内出血が出た場合も数日から二週間ほどで目立たなくなります。

あご下の脂肪吸引では腫れと内出血が一週間から二週間、その後に硬さを感じる時期が続き、落ち着くまでに数か月をみていただきます。切開を伴うリフト手術では腫れが引くまでに二週間から一か月、傷の赤みが落ち着くまでに数か月かかります。

いずれも個人差がありますので、ご予定に合わせて時期を一緒に考えましょう。

アルテラクリニックの首の治療について

当院ではカウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身がカウンセリングから施術、術後のアフターフォローまで一貫して担当しています。

1人あたり1時間のカウンセリング枠を設けていますので、実際に首を触らせていただき、皮膚のしわなのか、広頸筋のすじなのか、脂肪なのか、たるみなのかを確認したうえでご提案します。今は治療をせず経過を見たほうがよいと判断すれば、そうお伝えします。

他院で受けられた治療のご相談にも対応しています。麻酔が苦手という方には快眠麻酔もご用意しています。スタッフは看護師のみ、完全予約制です。当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分です。

よくある質問

Q. 首のしわは何歳くらいから気にする方が多いですか

幅広い年代の方が気にされることがあります。首の横じわには生まれつきの線が関係していることがあり、年齢だけでは決まりません。気になった時点で確認しておくと、予防的にできることが残っている段階かどうかが分かります。

Q. 首のしわは治療で完全に消えますか

完全に消すことは難しいとお考えください。特に深く刻まれた横じわは、目立ちにくくするところまでが現実的な目標です。一方で縦に浮くすじやあご下のもたつきは、原因に合った治療を選べば印象が変わりやすい部分です。

どこまで変えられるかは診察して初めて判断できますので、期待値のすり合わせもカウンセリングで行っています。

Q. あご下の脂肪吸引だけで首はすっきりしますか

脂肪の厚みが主な原因で皮膚のゆるみが少ない方であれば、変化を実感していただきやすい治療です。ただし、たるみが主体の方が脂肪だけを減らすと余った皮膚が目立つことがあります。

あごが後ろに引っ込んだ骨格が背景にある場合も、脂肪を減らしてラインが出にくいことがあります。どの原因が主役かの見極めが先になります。

Q. 首にボトックスを打つと、飲み込みにくくなったりしませんか

首には飲み込みや首の動きに関わる筋肉があるため、注入する層と量、位置の設計が重要になります。首の力の入りにくさや飲み込みにくさが生じる可能性はゼロではありません。解剖を理解したうえで行う必要がある部位ですので、気になる点は事前にお尋ねください。

Q. 顔の治療と首の治療は同じ日にできますか

組み合わせによっては同日に行えます。注入治療同士であれば一度に受けていただけることが多いです。手術を伴う場合は、体への負担やダウンタイムの重なり方を考えて分けたほうがよいこともあります。お休みの取りやすさも含めて順番を一緒に決めましょう。

ご相談・ご予約はこちらから

首のしわとたるみは、横じわ、縦のすじ、あご下の脂肪、皮膚のたるみのどれが主体かによって進む道が変わります。まずご自身の首がどの状態なのかを知るところからで構いません。首が気になるのですが、という一言だけで大丈夫です。

今できることと、もう少し様子を見てよいことを整理するだけでも意味があります。当院は福岡市中央区大名、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お電話、ご予約フォーム、LINEからご相談いただけます。

首は隠すこともできる場所ですが、隠さなくてよくなるほうが気持ちは軽いはずです。一緒に考えていきましょう。それでは、今日はこのあたりで。ご相談、お待ちしております。

リスク・副作用について

ボツリヌストキシン製剤:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差

ヒアルロン酸(アラガン製)0.1cc〜:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差

脂肪吸引 顔(頬・顎下):腫れ、内出血、痛み、むくみ、赤み、つっぱり感、しびれ、知覚の変化、硬さ、拘縮、左右差、凹凸、傷跡、色素沈着、血腫、感染、血清腫、皮膚のたるみ、仕上がりの個人差などが生じる場合があります。まれに追加処置や修正施術が必要となることがあります。

糸リフト:腫れ、むくみ、内出血、痛み、赤み、つっぱり感、圧痛、左右差、皮膚の凹凸、ひきつれ、くぼみ、傷跡、色素沈着、感覚の鈍さ、しびれ、拘縮、糸の触知・露出、感染、血腫、漿液腫などが生じる可能性があります。

ネックリフト:腫れ、内出血、痛み、首・あご下の突っ張り感、一時的な感覚の鈍さなどが生じる場合があります。抜糸まで約7〜10日、大きな腫れは2週間ほど、傷跡や硬さが馴染む完成までは3〜6ヶ月が目安です。

フェイスリフト(切開リフト):痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果や経過には個人差があります。

※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。

この記事を書いた人

アルテラクリニック

院長 宮本東和

昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。

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