顔の脂肪吸引とバッカルファット、同時にやるべきか順番を空けるか
顔の脂肪は1種類ではありません。皮下脂肪と、頬の深い層にある脂肪(バッカルファットなど)は別物で、取るべき層を間違えると「思ったほど変わらない」「こけて見える」のどちらかになります。
顔まわりで取る脂肪の種類と費用
| 施術 | どこの脂肪か | 検討される状態の目安 | 費用(税込) |
|---|---|---|---|
| 顔の脂肪吸引(頬) | 皮下脂肪 | 顔全体の丸みを減らしたい | 220,000円 |
| 顔の脂肪吸引(顎下) | 皮下脂肪 | 二重あご・横顔のもたつき | 220,000円 |
| バッカルファット | 頬の深い層の脂肪 | 口元まわりの下ぶくれ | 165,000円 |
| ジョールファット | 口横の脂肪 | 口横のもたつき・マリオネットライン | 165,000円 |
| メーラーファット/ナゾラビアールファット | 目の下・鼻横の脂肪 | 頬の上のふくらみ | 各165,000円 |
| カスタマイズ脂肪吸引 | 部位を組み合わせて設計 | 顔全体をまとめて整えたい | 440,000円 |
1. 同時に行う場合に気をつけること
同時に行えばダウンタイムが1回で済み、腫れが引いたあとの完成形を一度で確認できるという利点があります。一方で、複数の層から同時に取る場合は、それぞれどれだけ取るかを一度に決めることになります。脂肪は取ったあとに戻せないため、当院では頬のこけやすさ(もともとの脂肪の厚み、年齢による下垂の程度)を見て、取り量を控えめから検討します。
2. 順番を空けたほうがよいのはどんな人か
- もともと痩せ型で、頬の脂肪が厚くない
- 将来のたるみが気になっている
- 変化を少しずつ確認しながら進めたい
この場合は、まず皮下脂肪の吸引で全体の丸みを整え、完成(おおむね3〜6か月)を見てから深い層を検討するほうが安全です。
3. 「取る」だけでは整わないこともある
たるみが主体の場合、脂肪を取ると支えが減ってかえってもたつくことがあります。そのため、糸リフト(1本27,500円)などの引き上げと組み合わせるか、順番として引き上げを先にするかを検討します。当院の症例でも、顎下の脂肪吸引と糸リフトを組み合わせてフェイスラインを整えたケースがあります。
4. 部位を1つずつ足すか、まとめて設計するか
複数部位を検討している場合は、カスタマイズ脂肪吸引(440,000円)としてまとめて設計するほうが、部位ごとの取り量のバランスを取りやすくなります。1部位ずつ足していくと、後から全体のバランスを合わせにくくなることがあります。
診察で確認すること
- 皮下脂肪と深い層の脂肪、どちらが多いか
- 頬がこけやすい状態かどうか
- たるみが主体で、引き上げが先に必要ではないか
- 検討している部位が複数あるか
当院では院長・形成外科専門医が、この4点を確認したうえで、同時に行うか順番を空けるかをご提案します。
まとめ
- 脂肪の厚みが十分/一度で終えたい → 同時も選択肢
- 痩せ型・たるみが気になる → 順番を空ける
- たるみが主体 → 引き上げとの組み合わせを先に検討
- 複数部位 → まとめて設計
FAQ
Q1. 同時にやると安くなりますか?
A. 費用は施術ごとの合算です。まとめて設計する場合はカスタマイズ脂肪吸引(440,000円)をご案内することがあります。
Q2. バッカルファットを取ると将来こけますか?
A. もともとの脂肪の厚みと年齢による変化によります。こけやすいと判断した場合は、取る量を控えるか順番を空けるご提案をします。
Q3. 完成までどのくらいかかりますか?
A. むくみや硬さ(拘縮)が落ち着くまで、おおむね3〜6か月程度かかります。
Q4. 取った脂肪は戻せますか?
A. 戻せません。そのため取り量は控えめから検討します。必要な場合は脂肪注入で調整することがあります。
Q5. 顎下だけでもできますか?
A. できます。顔(顎下)220,000円(税込)です。
費用とリスク・副作用について
本記事で紹介した施術はすべて自由診療(保険適用外)です。費用は税込表示です。
リスク・副作用:腫れ(約1〜2週間)、内出血(約2〜3週間)、痛み・違和感・つっぱり感、むくみ・硬さ(拘縮)、左右差が生じる可能性、一時的なしびれ・知覚鈍麻、色素沈着、感染・血腫、傷跡が残る可能性。完成までは約3〜6か月程度かかります。治療回数:1回
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。