耳の形やピアス穴が気になる方へ 立ち耳と耳たぶの裂けはどこまで治せるのか
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は、耳の形とピアス穴のトラブルについてお話ししていきます。
福岡市の天神や大名でカウンセリングをしていると、目や鼻のご相談の最後に、実は耳も気になっていて、と小さな声で切り出される方が少なくありません。髪で隠せてしまうぶん、誰にも相談しないまま何年も過ごしてきたという方も多い悩みです。
耳はもともと形成外科が扱ってきた領域で、できることは思っている以上にあります。
耳のご相談で多いのは、大きく三つです
耳が横に張り出して見える、いわゆる立ち耳
耳の軟骨には、本来ゆるやかな折り目がいくつか入っています。この折り目の作られ方が浅いと、耳全体が頭から離れ、正面からもよく見える状態になります。生まれつきの形であることがほとんどで、成長とともに自然に寝てくることは期待しにくい部分です。
髪をまとめると気になる、短い髪型にできない、写真で左右差が目立つ、といった形でご相談いただきます。
ピアスで耳たぶが裂けた、耳垂裂
ピアスの穴が少しずつ下に伸び、最後に縁まで切れてしまった状態です。重いピアスを長く着けていた方もいれば、何かに引っかけて一度で裂けた方もいます。共通しているのは、一度裂けた皮膚の縁は、放っておいても自然にはくっつかないという点です。
縁の皮膚がすでに治ってしまっているため、寄せるだけでは付かず、手術で形を作り直す必要があります。
穴が縦に伸びた、閉じた跡がへこむ、しこりができた
裂けるまではいかなくても、穴が縦長に伸びている、外したはずの穴が凹んで残っている、穴の周りが硬く盛り上がっている、というご相談も多いです。
硬いしこりは、傷が過剰に盛り上がったもの、いわゆる肥厚性瘢痕やケロイドであることがあり、この場合は体質が関わるため、切るかどうかの判断そのものが変わります。ここを確かめずに切除だけ行うと、かえって大きくなることがあります。
立ち耳の手術でできること、できないこと
軟骨に折り目を作り直し、角度を整えます
立ち耳の手術は、耳を小さくする手術ではありません。足りていない折り目を軟骨に作り、耳を頭に近づける角度の調整です。軟骨の厚みや硬さには個人差があるため、糸で形を保持する方法や、軟骨の表面に細工を加える方法などを組み合わせて設計します。
上のほうだけが張り出している方と、耳全体が離れている方とでは、手を加える場所が違います。
傷は耳の裏側に入るのが基本です
多くの場合、切開は耳の裏側の折れ目に沿って入ります。正面から見える位置ではないため、日常の見え方に傷が影響しにくいのが、この手術の性質です。ただし、傷が体質によって盛り上がる可能性はゼロではありません。
過去に傷が盛り上がった経験がある方は、その情報を必ずカウンセリングでお伝えください。進め方の設計が変わります。
左右を完全に同じにすることはできません
耳はもともと左右で形も角度も違います。手術で近づけることはできますが、鏡写しのように揃えることは目指しません。そこを無理に揃えようとすると、片方に手を入れすぎて不自然な形になります。どこまで近づけるのが自然なのかは、実際に耳を触って軟骨の硬さを確かめたうえで決めていきます。
耳たぶの裂けと、ピアス穴の修正
縁を整えてから縫い直します
裂けた耳たぶは、単に寄せて縫うだけでは、また同じ場所が裂けやすくなります。すでに治りきった縁の皮膚を整えたうえで、耳たぶの縁がくぼまないように形を作って縫合します。局所麻酔で行える処置で、手術時間そのものは長くありません。時間が経った耳垂裂でも修正を検討する場合があります。
ピアスを開け直せるのは、落ち着いてからです
縫い直した直後の組織は、まだ強度が戻っていません。同じ場所に早く穴を開けると、また伸びる原因になります。傷が落ち着くまで数か月は空けていただき、開ける位置も前回と同じ場所を避けるのが基本です。
ピアスをまた着けたいというご希望は遠慮なくお伝えください。それを前提に、どこを残してどう縫うかを最初から設計します。
しこりがある場合は、切る前に見極めます
ピアス穴の周りのしこりは、大きくなり方や硬さ、痛みやかゆみの有無で性質が変わります。ケロイドの傾向がある場合、切除だけで終えると再発しやすいため、処置の順番や術後の管理まで含めて組み立てる必要があります。その日のうちに切ってしまうのではなく、まず診せていただくところから始めます。
術後の経過と、生活で気をつけていただくこと
腫れと内出血は、髪で隠せる範囲に収まることが多いです
耳の手術は、顔の手術に比べると腫れの範囲が限られます。とはいえ、立ち耳の手術では固定や圧迫が必要になることがあり、その期間は髪型や帽子の使い方を工夫していただきます。耳たぶの処置であれば、目立たない小さなテープで済むことがほとんどです。抜糸や洗髪の時期は手術の内容によって変わります。
うつ伏せ寝とイヤホンは、しばらく避けていただきます
術後に多いのが、寝ているあいだに耳を圧迫してしまうケースです。枕の当たり方や寝返りの癖については、あらかじめ相談しておいたほうが安全です。カナル型のイヤホンやヘッドホン、マスクのゴムも、耳に力がかかる要因になります。仕事柄どうしても外せないという方は、その前提で時期を選びましょう。
アルテラクリニックでの考え方
当院ではカウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身が、カウンセリングから手術、術後のフォローまで一貫して担当しています。耳は、軟骨の形と皮膚の余り方、そして傷の治り方という三つを同時に読む必要がある部位です。
見ただけで答えが決まる部位ではないので、実際に触って確かめる時間を取ることを大事にしています。
カウンセリングは一人あたり一時間の枠を設けています。耳のことだけを相談していただいてもよいですし、他の部位のご相談のついででも構いません。他院で受けた手術やピアスの処置について、このままでよいのか確かめたいというご相談も受けています。
その日に決めていただく必要はありませんので、方針だけ持ち帰って考えていただいて結構です。
当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅や赤坂駅から歩いていただける場所です。福岡市内にお住まいの方、天神周辺にお勤めの方であれば、仕事帰りや買い物のついでにも立ち寄っていただきやすい立地です。なお、当院の診療は自由診療で行っています。
よくある質問
Q. 手術の傷跡は目立ちますか
立ち耳の手術では、切開は耳の裏側に入るため、正面から見えにくい位置になります。耳たぶの処置では縁に細い線が残りますが、時間とともに白く目立ちにくくなっていくのが一般的な経過です。ただし傷の治り方には体質差があり、赤みが長引く方もいます。
過去の傷の治り方を教えていただければ、それを踏まえた進め方をご提案します。
Q. 仕事や学校はいつから戻れますか
耳たぶの処置であれば、翌日から普段どおり過ごしていただける方がほとんどです。立ち耳の手術は固定が必要な期間があり、その間の見え方が気になるかどうかで判断が分かれます。休みが取りづらい時期であれば、固定の期間から逆算して日程を決めるという考え方もできますので、ご予定を先に教えてください。
Q. 耳たぶを縫い直したあと、またピアスを開けられますか
再び開けられるかどうかは、傷の状態を診察して判断します。ただし、傷が十分に落ち着いてからで、位置も前回と同じ場所は避けるのが基本です。目安としては数か月ですが、傷の状態を見て判断します。将来またピアスを着けたいというご希望があるなら、最初の手術の設計にそれを織り込みますので、遠慮なくお伝えください。
Q. 左右で耳の形が違うのですが、揃えられますか
近づけることはできますが、完全に同じにすることは目指しません。もともと耳は左右非対称で、鏡写しの形になっている方はいません。どちらの耳をどの程度動かすのが自然に見えるかを一緒に確認しながら決めていきます。片耳だけの手術で十分な場合もあります。
Q. 一度手術した耳が、元の形に戻ることはありますか
軟骨には元の形に戻ろうとする性質があるため、角度がわずかに戻る可能性はあります。どの程度戻りうるかは、軟骨の硬さや選んだ方法によって変わります。だからこそ、術前に軟骨の性質を確かめたうえで方法を選ぶことが大切です。経過のなかで気になる変化があれば、遠慮なくご相談ください。
ご相談・ご予約はこちらから
耳の悩みは、人に話しづらいぶん、一人で抱えている期間が長くなりがちです。立ち耳にしても耳たぶの裂けにしても、放っておいて自然に変わるものではありませんが、逆に言えば、気になる場合は診察で相談してください。まずは今の状態を確かめるところからで構いません。
- お電話でのお問い合わせ:050-3154-1117
- 営業時間:9:00-18:00(お休みは不定休です。診療日は予約カレンダーをご確認ください)
- 住所:福岡市中央区大名1-3-8 VORT福岡大名3階(天神、赤坂駅から徒歩約7分)
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耳のことだけ聞きたいのですが、という入り方で構いません。それでは、今日はこのあたりで。ご相談、お待ちしております。
リスク・副作用について
立ち耳の手術・耳たぶの裂けやピアス穴の修正:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果や経過には個人差があります。
※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。