脂肪注入を検討中の方へ 定着率はどれくらいで、何回受ける必要があるのか
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は「脂肪注入に興味はあるけれど、入れても吸収されて消えてしまうのではないか」というご相談についてお話ししていきます。
福岡市の天神や大名エリアでカウンセリングをしていると、こけた頬を自分の脂肪で満たしたいと思いながら、定着率という言葉だけが気になって踏み出せない、という方によくお会いします。
今日は形成外科専門医の視点で、どこまで残るのか、何回受ける前提で考えればよいのかを整理してお話ししていきますね。
脂肪注入の定着率が不安になる理由
脂肪注入は、太ももやお腹などから採取したご自身の脂肪を細かく処理して顔に移す施術です。異物ではなく自分の組織なので、残ったぶんはその後も長くその場所にとどまります。ここが大きな魅力です。
一方で、移した脂肪がすべて生き残るわけではありません。注入された脂肪細胞は新しい血流が届くまで自力で酸素と栄養を受け取れず、つながれなかった細胞は吸収されていきます。入れた量と残る量が一致しないのはこのためです。
脂肪注入は、入れた瞬間ではなく数か月後に落ち着いたところを完成形として設計する施術だとお考えください。
定着率はどれくらいなのか
全体の目安
どれくらい残るかは条件によってかなり幅があります。定着には個人差があり、一部は吸収されます。大事なのは平均値そのものより、ご自身の条件がどちら寄りなのかを事前に把握しておくことです。
落ち着くまでの時間
注入直後は腫れとむくみが乗っているため、狙いよりふっくら見えます。2週間ほどで腫れが引き、その後は吸収されるぶんが減っていき、約3か月が定着の目安です。仕上がりの評価はこの時期に行うものとお考えください。
部位によって差が出る
同じ人の同じ脂肪でも、入れる場所によって残り方は変わります。動きが少なく、脂肪を薄く広く置ける頬やこめかみ、額などは比較的定着しやすい傾向があります。
反対に、表情でよく動く口もとや、皮膚が薄く置ける層が限られる目の下や涙袋は、量の設計そのものが難しく、残り方も読みにくくなります。定着率という一つの数字で顔全体を語れないのは、このためです。
一度に入れる量が多いほど残りにくい
たくさん入れればたくさん残る、とはなりません。一か所に厚く注入すると塊の中心まで血流が届かず、その部分が吸収されたり、硬さやしこりとして残ったりします。細かい層に分けて薄く置くほうが、結果として残る量は増えます。
定着を左右する条件
脂肪の採取と処理
どこから採るか、どういう圧で採るか、採った脂肪から血液や余分な水分をどう分けるかで、移す脂肪の質は変わります。細胞を傷つけない扱いをするほど生き残る割合は上がります。
注入する層と入れ方
どの深さにどれだけ置くかで、定着だけでなく見た目の自然さも変わります。浅い層に多く入れれば凹凸や色の透けが出やすく、深すぎれば表面の変化につながりにくくなります。少量ずつ複数の層に分散させるのが基本です。
なお過去に注入や手術を受けた場所は組織が硬くなっていることがあり、入れられる量も残り方も変わります。
術後の生活と体重の変化
定着していく時期に注入部位を強く押したり、うつ伏せで長時間圧迫したりすることは避けてください。喫煙は血流を悪くするため相性がよくありません。また移した脂肪はご自身の脂肪細胞ですので、体重が大きく減ればしぼみ、増えればふくらみます。
何回受ける必要があるのか
1回で完了することもあります
必要なボリュームが控えめで、条件のよい部位に入れる場合は、1回で目的に届くことも十分にあります。
はじめから2回に分ける前提で計画する場合
こけ方が強い、皮膚が薄い、過去の手術で組織が硬いといった場合は、無理のない量を入れて落ち着かせてから残った差を2回目で埋めるほうが、しこりが残りにくく仕上がりも自然になりやすいです。回数が増えるのは失敗ではなく、しこりや不自然さを避けるための設計だとご理解ください。
追加を急がないほうがよい時期
術後1か月から2か月は吸収がまだ進んでいる途中です。この時期に足りないと感じて追加を重ねると、あとから残ったぶんと合わさって入れすぎになることがあります。追加の判断は量が安定してから行うことをおすすめしています。
ヒアルロン酸と迷っている方へ
脂肪注入は自分の組織なので長く残りやすく質感もなじみやすい一方、採取の施術が加わるぶんダウンタイムは長く、量の微調整がききにくく、入りすぎたぶんを溶かして戻すこともできません。
ヒアルロン酸は量を細かく調整でき、気に入らなければ溶解注射で対応できる余地がありますが、時間とともに吸収されるため維持には繰り返しが必要です。
どちらが優れているという話ではなく、変えたい範囲の広さ、皮膚の厚み、戻せる余地を残しておきたいかどうかで選び分けるものです。当院では両方を扱っていますので、片方に寄せた説明はいたしません。
脂肪注入で起こりうることと避け方
しこりや硬さ
一度に厚く入れた部分が硬く触れることがあります。時間とともにやわらぐことが多いものの、残る場合もあります。薄く分散させて置くことがいちばんの予防になります。
入れすぎと左右差
腫れのある時期の見た目を基準にすると量の判断を誤りやすく、落ち着いたあとに膨らみすぎて見えることがあります。左右で吸収のされ方が違えば差として出ることもあります。控えめに設計して必要なら足す、という順番をおすすめしています。
なお脂肪を採った部位にも腫れや内出血が出ますので、どこから採るかは体のラインも見ながら決めていきます。
アルテラクリニックのご相談について
当院ではカウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身がカウンセリングから施術、術後のアフターフォローまで一貫して担当しています。
1人あたり1時間のカウンセリング枠を設けていますので、実際に触らせていただきながら、こけて見える原因が脂肪の減少なのか、たるみによる位置の下がりなのか、骨格の形なのかを整理してご説明します。
原因が脂肪の減少でなければ、注入だけでは変わりにくいこともお伝えします。そのうえで、脂肪注入が向いているのか、ヒアルロン酸で足りるのか、引き上げる施術が先なのかを率直にお話しします。
今は何もしないほうがよいと判断すればそうお伝えしますので、方針を決める目的だけでお越しいただいて構いません。麻酔が苦手という方には快眠麻酔もご用意しています。スタッフは看護師のみ、完全予約制ですので待合で長くお待たせすることもありません。
当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分です。
よくある質問
Q. 脂肪注入で残った脂肪は一生そのままですか
定着した脂肪は血流を受け取りながらその場所にとどまりますので、ヒアルロン酸のように短期間で吸収されるものではありません。ただし加齢による顔全体の変化や体重の増減の影響は受けます。永久に同じ状態が続くとお約束できるものではありません。
Q. 注入した脂肪が定着したかどうかは、いつ判断できますか
注入直後は腫れとむくみが乗っているため判断できません。2週間ほどで腫れが引き、定着の目安は約3か月です。仕上がりの評価も追加の判断もこの時期に行うのが確実です。経過には個人差があります。
Q. 痩せていて採れる脂肪が少ないのですが受けられますか
必要な量はご希望の変化の大きさによって変わります。顔の一部に少量入れるだけであれば、体型が細い方でも採取できることは多いです。ただし採れる量が限られる場合は、ヒアルロン酸など別の方法をおすすめすることもあります。
Q. ダウンタイムはどれくらいですか
注入部位の腫れは1週間から2週間ほどでかなり落ち着き、内出血が出た場合はもう少しかかります。採取した部位にも腫れや内出血が出ます。人と接するご予定がある方は、そこから逆算して時期を決めていきましょう。出方には個人差があります。
Q. 他院で受けた脂肪注入のしこりや左右差も相談できますか
はい、他院で施術を受けられた方のご相談も承っています。時間の経過で落ち着く見込みがあるのか、対応を検討したほうがよい状態なのかで考え方が変わりますので、触診で確認したうえで見立てをお伝えしています。
ご相談・ご予約はこちらから
脂肪注入は、どれだけ入れるかよりも、どこにどう置いて何か月後の姿を完成形と考えるかで結果が決まる施術です。どこにどれだけ必要なのかを、鏡の前で一緒に確認してご説明します。決断の前に情報を集める段階でのご相談で構いません。
頬がこけて見えるのが気になる、という一言だけで大丈夫です。当院は福岡市中央区大名、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お電話、ご予約フォーム、LINEからご相談いただけます。
- お電話でのお問い合わせ:050-3154-1117
- 営業時間:9:00-18:00(お休みは不定休です。診療日は予約カレンダーをご確認ください)
- 住所:福岡市中央区大名1-3-8 VORT福岡大名3階(天神、赤坂駅から徒歩約7分)
- ご予約フォームはこちら
- LINEでのご相談はこちら
どれだけ残るのかは体質だけで決まるものではなく、どう採ってどう置くかで変えられる部分があります。今のお顔に何がどれだけ必要かを整理するところから、一緒に考えていきましょう。それでは、今日はこのあたりで。ご相談、お待ちしております。
リスク・副作用について
脂肪注入(頬・ほうれい線・ゴルゴ線・顎):痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
脂肪注入(おでこ・こめかみ):痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
脂肪注入(涙袋・目の下・目の上・唇):痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
ヒアルロン酸(アラガン製)0.1cc〜:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差
ヒアルロン酸溶解:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果や経過には個人差があります。
※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。