輪郭全体を変えたい方へ
エラ・頬骨・顎の骨切りは同時と別々、どっちがいいの?
はい、どうもこんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は「エラも頬骨も顎も気になっていて、骨切りを同時に受けるべきか、分けて受けるべきか分からない」というご相談についてお話していきたいと思います。いわゆる輪郭三点セットと呼ばれる、エラ(下顎角)・頬骨・顎(オトガイ)の骨切りを同時に行う手術ですね。SNSで輪郭3点という言葉を見て、自分も全部やるべきか迷っているというお悩みはよくいただきます。今日は、同時に行うべきか単独で足りるかの判断基準、組み合わせによる仕上がりの考え方、同時手術と段階的に分ける場合の違いを、形成外科専門医の視点でお話していきますね。
1.輪郭の印象はエラ・頬骨・顎の三点のバランスで決まる
まず前提として、顔の輪郭の印象は一つの部位だけで決まるものではありません。正面から見たときの顔の横幅は主に頬骨とエラが、下顔面の長さやシャープさは顎(オトガイ)が担っています。エラ・頬骨・顎の骨切りがセットで語られることが多いのは、この三点が互いに影響し合いながら輪郭全体のシルエットをつくっているからです。逆にいえば、一点だけを変えると、これまで目立っていなかった別の部位が相対的に目立ってくることがある、ということでもあります。
2.三点同時に受けるべきか、単独で足りるかの判断基準
では、どういう方が同時に受けたほうがよく、どういう方が単独で足りるのでしょうか。カウンセリングでお伝えしている考え方を整理します。
単独の骨切りで足りるケース
気になっている部位がはっきり一つに絞られていて、他の部位とのバランスがすでに取れている方は、単独手術で十分なことが多いです。たとえばエラの張りだけが強く、頬骨の幅や顎の形は平均的な方であれば、エラの骨切りだけで輪郭の印象は大きく変わります。骨格の分析のうえで一点の修正で全体の調和が取れると判断できる場合、無理に手術範囲を広げる必要はありません。範囲が狭いほうが体への負担もダウンタイムも小さく済みますから、単独で足りるなら単独で行うのが原則だと僕は考えています。
三点同時に整えたほうがいいケース
一方で、複数の部位が互いに影響し合っているケースでは、同時に整えたほうがバランスを取りやすくなります。よくあるのは、頬骨だけを削るとエラの張りが目立ってしまう、エラだけを削ると顎の小ささや後退が気になってくる、といったパターンです。この関係にある場合、一つずつ手術をすると、そのたびに次の気になる部位が生まれ、結果的に手術を重ねることになりかねません。顔全体を小さくしたい、卵型のラインに近づけたいというように、輪郭全体のシルエットを変えることが目的の方は、最初から三点をまとめて設計したほうが合理的なことが多いです。
3.組み合わせによる仕上がりの考え方
三点を同時に行う一番のメリットは、削る量やラインを一度に設計できることです。輪郭の手術は単純にたくさん削れば良いというものではなく、頬骨をどこまで抑えるか、エラの角度をどうつけるか、顎の長さと突出をどう調整するかを、互いの兼ね合いを見ながら決めていく作業です。同時手術であれば、頬骨を控えめに抑える分エラのラインでシャープさを出す、顎を少し前に出して横顔のバランスを取る、といった調整を一回の設計で完結できます。段階的に分ける場合は、前の手術の結果が落ち着いてから次を設計するため慎重に進められる反面、全体のゴールを最初に共有しておかないと方向性がぶれることがあります。どちらの進め方でも、最初のカウンセリングで顔全体としてどこを目指すのかを決めておくことが、仕上がりを左右する一番のポイントです。
4.同時手術と段階的に分けて受ける場合の違い
体への負担、ダウンタイム、費用感のそれぞれで違いがあります。順番に見ていきましょう。
・体への負担と麻酔の回数
三点同時の手術は全身麻酔で行い、単独手術に比べて手術時間が長くなります。一度の負担は大きくなりますが、麻酔をかける回数は一回で済みます。段階的に分ける場合は一回ごとの手術時間は短くなるものの、そのたびに麻酔と手術を繰り返すことになります。持病の有無や体力によってどちらが適しているかは変わるため、診察のうえで判断する部分です。
・ダウンタイムの違い
同時手術では顔全体に腫れやむくみが出るため、術後一週間から二週間ほどは人前に出づらい時期が続き、変化をしっかり実感できるまでには数か月かかることが一般的です。腫れは単独手術より強く出やすいものの、ダウンタイムは一回分で済みます。段階的に分ける場合は一回ごとの腫れは軽く済む傾向がありますが、手術のたびにお休みが必要になり、トータルの休みの日数はかえって多くなることが少なくありません。まとまって休める方は同時手術、短い休みなら複数回取れる方は段階的、と生活スタイルで向き不向きが分かれるところです。
・費用感の違い
費用は、同時手術のほうが麻酔などの基本的な費用が一回分で済むため、同じ三点を段階的に受ける場合より総額を抑えられる傾向があります。一方、段階的に分ければ一回ごとのご負担は小さくなり、資金計画は立てやすくなります。具体的な費用は骨格の状態や組み合わせによって変わるため、カウンセリングでお見積りをご提示しています。
5.後悔しないために知っておきたいポイント
輪郭三点という言葉が広まった影響か、最初から三点ありきでカウンセリングが進んでしまった、というご相談を受けることがあります。ですが、単独で足りる骨格の方が三点すべてを削る必要はありませんし、骨切りは一度削ると元に戻すことが難しい手術です。頬骨やエラ、顎の周囲には神経が通っており、部位が増えればその分リスクと向き合う範囲も広がります。だからこそ、名称ではなく自分の骨格の診断から出発することが大切です。骨格を分析したうえで、なぜその部位が必要なのか、どの部位は削らなくていいのかを医師自身の言葉で説明してもらえるかどうか。そこが、輪郭手術で後悔しないための一番の分かれ目だと僕は思っています。
6.アルテラクリニックの輪郭形成について
当院では、カウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身がカウンセリングから手術、術後のアフターフォローまでを一貫して担当しています。輪郭の骨切りは、三点すべてが必要な方もいれば、一点や二点で十分な方もいて、その見極めが仕上がりを大きく左右します。1人あたり1時間のカウンセリング枠を設け、骨格の分析結果をご覧いただきながら、同時に行うべきか、段階的に進めるべきか、どの部位が必要なのかを一緒に考えています。無理に手術範囲を広げるご提案はしません。他院での骨切り後の左右差や仕上がりのご相談にも対応しています。スタッフは看護師のみで構成しているため、術後に気になることがあった際も専門的な対応がスムーズです。当院は福岡市中央区大名、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあり、遠方の方の術前・術後の通院もしやすい立地です。
よくある質問
Q.エラ・頬骨・顎の骨切りは本当に同時に受けられますか
はい、骨格や健康状態に問題がなければ可能です。全身麻酔で行い、手術時間は単独手術より長くなります。ただし全員に三点が必要というわけではなく、診察の結果、一点や二点の手術をご提案することも多くあります。
Q.同時手術と段階的に分ける場合、ダウンタイムはどれくらい違いますか
同時手術は術後一週間から二週間ほど強い腫れが出やすいものの、ダウンタイムは一回で済みます。段階的に分ける場合は一回ごとの腫れは軽い傾向にありますが、手術のたびにお休みが必要となり、トータルの休みの日数は多くなることが一般的です。
Q.三点すべてではなく、二点だけの組み合わせもできますか
はい、可能です。エラと顎、頬骨とエラなど、二点の組み合わせで十分バランスが取れる方も多くいらっしゃいます。診察で骨格を分析したうえで、必要な部位だけをご提案しています。
Q.同時に受けたほうが費用は抑えられますか
同じ部位を段階的に受ける場合と比べると、麻酔などの基本費用が一回分で済むため、総額は同時手術のほうが抑えられる傾向があります。具体的な金額はカウンセリングでお見積りをご提示しています。
Q.他院で輪郭の骨切りを受けた後の相談もできますか
はい、対応しています。他院での骨切り後に左右差が気になるといったご相談も多くいただいています。骨の状態を確認したうえで、修正でどこまで改善が見込めるかを一緒に考えていきます。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。