鼻のプロテーゼを入れている方へ 入れ替えや抜去はどのタイミングで考えるのか
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。今日は「以前入れた鼻のプロテーゼを、このまま入れっぱなしにしていて大丈夫なのか」というご相談についてお話ししていきます。
福岡市の天神や大名でカウンセリングをしていると、鼻の形自体に不満はないけれど、年数が経ったので入れ替えたほうがよいのか、いっそ抜いたほうがよいのかで迷っている、という方によくお会いします。
今日は形成外科専門医の視点で、何年もつものなのか、どういうときに入れ替えや抜去を考えるのかを整理してお話ししていきますね。
鼻のプロテーゼが不安になるのはどんなときか
鼻を高くする手術で使われるプロテーゼは、医療用シリコンでできた芯材です。鼻の骨の上につくった隙間に収め、体のほうはその周りに被膜という薄い膜をつくって包み込みます。入れた直後の見た目に満足していても、時間が経つと気になり始める方が多い施術です。
ご相談は、年数が経ったので寿命が来ていないかという心配、鼻筋の輪郭が以前より目立って見えるという変化、触ると動く気がする、赤みが出るといった症状の三つに分かれます。それぞれ考え方が違いますので、まずはそこを分けて整理していきます。
プロテーゼは何年もつのか
素材そのものに使用期限はありません
医療用シリコンは体内で分解されたり溶けたりする材料ではありません。何年経ったから必ず交換しなければならない、という決まりはなく、入れたまま長く問題なく過ごしておられる方も多くいらっしゃいます。「10年で寿命」といった言い方も、素材が壊れるという意味ではないとお考えください。
変わっていくのは周りの組織のほうです
見え方の変化には、プロテーゼを包んでいる皮膚や被膜の変化が関わることがあります。皮膚は年齢とともに薄くなりますし、被膜が厚く硬くなって形が変わって見えることもあります。同じものが入っていても見え方が変わるのは、この土台の変化によるところが大きいです。
形状によって負担のかかり方が違います
鼻筋だけに収まる形のものと、鼻先まで支える形のものとでは、皮膚にかかる負担が変わります。鼻先は皮膚が薄く、内側から押し続けられると赤みが出たり、薄くなったりすることがあります。以前入れたものの形がわからないという方も多いので、まずは触診と診察で今の状態を確認するところから始めます。
入れ替えや抜去を考えたほうがよいサイン
鼻筋の輪郭が浮いて見える
皮膚が薄くなってくると、中に入っているものの縁が線として見えたり、明るい場所で不自然な光り方をしたりすることがあります。見た目の問題だけでなく、皮膚に余裕がなくなってきているサインでもあります。
ずれる、傾く、動く感じがある
収まっている隙間が広がると位置が安定せず、左右にずれて見えることがあります。笑ったときだけ曲がって見える、押すと動く気がするといった訴えも同じ流れで起こります。
赤み、痛み、腫れをくり返す
同じ場所に赤みや腫れがくり返し出る、押すと痛いという場合は、炎症や感染が関わっていることがあります。この場合は年数に関係なく、早めに診察を受けていただきたい状態です。様子を見るほど選択肢が減っていくことがあります。
鼻先の皮膚が白っぽく薄くなってきた
鼻先が内側から強く押されている状態が続くと、皮膚の色が変わってくることがあります。ここは放置しないほうがよい変化です。
デザインが今の希望と合わなくなった
手術そのものに問題がなくても、年齢を重ねて求めるバランスが変わることはあります。高さを少し下げたい、鼻先とのつながりを整えたいというご相談も少なくありません。これは不具合ではなく、設計のやり直しとして考えます。
抜去するとどうなるのか
完全に元どおりとは限りません
抜けば手術前の鼻に戻る、と思っておられる方が多いのですが、実際には入っていた期間や皮膚の状態で見え方が変わります。長く高さがあった鼻筋は皮膚が伸びていることがあり、抜いた直後は低く、もたついて見えることがあります。被膜の厚みぶんの膨らみが残ることもあります。
落ち着くまでには時間がかかります
抜去後は腫れが引いたあとも組織が縮んでいく時期が続き、形が安定するまでに数か月かかることがあります。抜いた直後の印象で判断せず、落ち着いてから次を考えるのが基本です。
抜くだけで終える場合と、同時に組み直す場合
高さを求めていないのであれば、抜去だけが適するか、皮膚や組織の状態を診察して判断します。鼻筋の形は保ちたいという場合は、抜去と同時に別のものを入れる、あるいはご自身の軟骨など自家組織で組み直す選択肢もあります。
どちらがよいかは皮膚の厚み、被膜の状態、感染の有無で変わり、感染が疑われるときは、いったん抜いて落ち着かせてから考えるほうがリスクを抑えられると考えています。
入れ替えるときに気をつけたいこと
入れ替えは、同じ大きさのものを新しくすれば同じ結果になる、という手術ではありません。すでにできている被膜をどう扱うか、隙間が広がっていればどう作り直すか、皮膚の厚みに対して無理のない高さはどこまでかを、そのつど設計し直す必要があります。
また、高さが足りないという不満の原因が、実は鼻筋ではなく鼻先の形にあることもあります。見誤って高さだけを足すと、正面は変わったのに横顔が不自然になる、ということが起こります。入れ替えの前に何が足りないのかを切り分けることが大切です。
ヒアルロン酸で調整したい方へ
プロテーゼが入っている鼻に注入で足すことは、できないわけではありませんが、入れられる層が限られており、血流の面でも注意が必要な部位です。段差を埋めたいという理由で安易に重ねると、輪郭がかえって目立つこともあります。
当院では手術も注入も扱っていますので、どちらかに寄せた説明はいたしません。注入で対応できる範囲なのか、入れ替えや抜去を考える段階なのかを率直にお伝えします。
アルテラクリニックのご相談について
当院ではカウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身がカウンセリングから施術、術後のアフターフォローまで一貫して担当しています。
1人あたり1時間のカウンセリング枠を設けていますので、実際に触らせていただきながら、今入っているものがどういう状態なのか、皮膚にどれくらい余裕があるのかを確認し、そのまま経過を見てよいのか、対応を考えたほうがよいのかを整理してご説明します。
今は何もしないほうがよいと判断すればそうお伝えします。他院で手術を受けられた方のご相談も承っています。麻酔が苦手という方には快眠麻酔もご用意しています。スタッフは看護師のみ、完全予約制です。
当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分です。
よくある質問
Q. 鼻のプロテーゼは何年ごとに入れ替える必要がありますか
医療用シリコンは体内で分解される材料ではないため、何年で必ず交換という決まりはありません。判断の基準は年数ではなく、皮膚や周りの組織に変化が出ているかどうかです。気になる症状がなければ、定期的に状態を確認していく形で問題ないことも多いです。
Q. 特に症状はないのですが、入れっぱなしで危険はありませんか
見た目の変化も痛みもないのであれば、すぐに何かをしなければならない状態ではありません。ただし、鼻筋の輪郭が見えてきた、鼻先の色が変わってきた、赤みや痛みをくり返すといった変化が出たときは、早めに診察を受けてください。経過には個人差があります。
Q. 抜去したら手術前の鼻に戻りますか
入っていた期間や皮膚の状態によって見え方が変わりますので、必ず同じ状態に戻るとはお約束できません。皮膚が伸びている場合は、低く見える時期があります。形が落ち着くまでに数か月かかることもありますので、その前提で計画を立てていきます。
Q. 他院で入れたプロテーゼでも相談できますか
はい、承っています。どの形のものがどの層に入っているかで考え方が変わりますので、触診と診察で状態を確認したうえで見立てをお伝えしています。診療情報がお手元にあればお持ちください。なくてもご相談いただけます。
Q. 入れ替えや抜去のダウンタイムはどれくらいですか
腫れや内出血は1週間から2週間ほどでかなり落ち着くことが多く、固定が必要な場合はその期間も含めて考えます。形が安定するまではさらに時間がかかります。人と接するご予定がある方は、そこから逆算して時期を決めていきましょう。出方には個人差があります。
ご相談・ご予約はこちらから
鼻のプロテーゼは、年数で判断するものではなく、今の皮膚と組織がどうなっているかで考える施術です。今の状態を確認し、対応の必要性をご説明します。決断の前に情報を集める段階でのご相談で構いません。
昔入れた鼻のプロテーゼが気になる、という一言だけで大丈夫です。当院は福岡市中央区大名、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お電話、ご予約フォーム、LINEからご相談いただけます。
- お電話でのお問い合わせ:050-3154-1117
- 営業時間:9:00-18:00(お休みは不定休です。診療日は予約カレンダーをご確認ください)
- 住所:福岡市中央区大名1-3-8 VORT福岡大名3階(天神、赤坂駅から徒歩約7分)
- ご予約フォームはこちら
- LINEでのご相談はこちら
入れたものをどうするかは、いま決めなければならないことばかりではありません。今の状態を正しく知るところから、一緒に考えていきましょう。それでは、今日はこのあたりで。ご相談、お待ちしております。
リスク・副作用について
鼻プロテーゼ:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
鼻異物除去:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
自家組織隆鼻術:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、傷跡が残る可能性、仕上がりに対するイメージの差
ヒアルロン酸(アラガン製)0.1cc〜:痛み、内出血、感染、左右差、腫れ、むくみ、違和感、血腫、赤み、仕上がりに対するイメージの差
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、効果や経過には個人差があります。
※当院の施術はすべて自由診療であり、公的医療保険の適用対象外です。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院などで形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年勤務を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。