わきがの臭いに悩む方へ
ボトックスと剪除法手術 どっちが向いているの?
こんにちは。アルテラクリニックの宮本東和です。
「わきがの臭いが気になるけれど、ボトックス注射と剪除法手術、どちらを選べばいいのか分からない」というご相談をよくいただきます。
汗ばむ季節になってきましたね〜。「薄着になる前にわきがの臭いを何とかしたい」というご相談がぐっと増えてきました。制汗剤やクリームを試してみたけれど効果を感じられず、本格的な治療を考えている方も多い印象です。
そこで今回は、ボトックス注射と剪除法手術それぞれの特徴や向いているタイプの違いを、形成外科専門医の視点でできるだけ具体的にお話ししていきます。ちなみに、わきがというのは医学用語ではなく医学用語では腋臭症と呼ばれております。
1.わきがの臭いはどこから生まれるのか?セルフチェックの目安
わきがの主な原因は、わきの下に多く分布している「アポクリン腺」という汗腺です。
アポクリン腺から出る汗自体はほとんど無臭なのですが、皮膚表面の常在菌によって分解される過程で、特有のにおいが発生します。アポクリン腺の数や働きには個人差があり、量や働きが活発な方ほど臭いが強くなりやすい傾向があります。
💻 わきがのセルフチェック
- 耳垢が湿っている
- 衣類の脇の部分が黄ばみやすい
- わきの毛が濃い
- ご家族にわきがの方がいる
これらに当てはまる方は、アポクリン腺の働きが活発なタイプである可能性があります。ただ、自分の臭いの強さを客観的に判断するのは難しいことが多いため、気になる方は一度診察で確認してもらうことをおすすめしています。
2.治療法は大きく2つ:ボトックス注射と剪除法手術
わきがの治療には、大きく分けて「ボトックス注射」と「剪除法(せんじょほう)手術」の2つの選択肢があります。どちらが良いというものではなく、臭いの強さや汗の量、ダウンタイムにかけられる時間によって向き不向きが変わってきます。
💉 ボトックス注射の特徴と向いているタイプ
ボトックス注射は、汗を出させる指令を伝える神経の働きを一時的に抑えることで、汗の量を減らす治療です。
- メリット: 注射だけで完了するためダウンタイムがほとんどなく、施術当日からお仕事や学校に戻れる方が多い。
- 注意点: 主に抑えるのは「汗の量」であり、臭いの元となるアポクリン腺そのものを減らすわけではありません。そのため、臭いが強いタイプの方の場合、汗を抑えることで臭いも軽減はしますが、満足度が下がってしまうこともあります。
- 向いている方: 汗の量が多めで臭いはそこまで強くない方、まずは負担の少ない方法から試してみたい方。
📌 効果の持続期間:
効果は一時的なため、半年から1年ほどで効果が薄れてきたら再度注射を検討していただく形になります。
🔪 剪除法手術の特徴と向いているタイプ
剪除法は、わきの下を切開し、皮膚の裏側にあるアポクリン腺を医師が取り除く手術です。
- メリット: 臭いの原因そのものを完全に取り除くことができるため、効果の実感が大きく、根本的な対策が可能です。効果は半永久的に続きます。
- 注意点: 皮膚を切開するため、術後数日は腫れや内出血が出ることがあり、傷跡が残る可能性もあります。また、術後しばらくはわきを大きく動かす運動や、重いものを持つ作業は控えていただく必要があります。
- 向いている方: 臭いが強く、繰り返しの注射よりもまとめて根本的に対策したい方。
3.効果の持続期間とダウンタイムの違い
2つの治療法の大きな違いは、「持続性」と「ダウンタイム(体を休める期間)」にあります。
| 治療法 | 効果の持続期間 | ダウンタイム・傷跡 |
| ボトックス注射 | 半年〜1年程度(定期的な施術が必要) | ほぼなし。当日から普段通りの生活が可能。 |
| 剪除法手術 | 半永久的(原因を直接除去するため) | 術後数日は腫れ・皮下出血あり。日常生活の回復まで約1週間。脇に傷(しわに沿うため徐々に目立ちにくくなります)。 |
どちらを選ぶかは、今すぐ大きな効果を求めるか、あるいはダウンタイムをかけずに少しずつ様子を見たいかによっても変わってきます。
4.治療法選びで後悔しないために知っておきたいこと
わきがの治療で後悔しやすいのは、「自分の臭いの強さやタイプを正確に把握せずに治療法を選んでしまうケース」です。
例えば、汗の量自体は多くないのに臭いが強いタイプの方が、手軽だからとボトックスだけで対応しようとすると、思ったほど臭いが軽減されずに不満を感じてしまうことがあります。逆に、汗の量も臭いも軽度な方が最初から手術を選んでしまうと、必要以上のダウンタイムや傷跡のリスクを負うことになりかねません。
そのため、まずは診察で汗の量や臭いの強さ、アポクリン腺の状態を確認してもらい、自分のタイプに合った治療法を提案してもらうことが、後悔しないための一番のポイントです。
5.アルテラクリニックのわきが治療について
当院では、カウンセラーを置かず、形成外科専門医である僕自身がカウンセリングから治療、術後のアフターフォローまでを一貫して担当しています。
わきがの治療は人に相談しづらい内容でもあると思います。だからこそ、当院では1人あたり1時間のカウンセリング枠を設け、汗の量や臭いの強さ、これまで試してきた対策などを丁寧に伺ったうえで、どちらの治療が向いているかを一緒に考えています。
スタッフは看護師のみで構成しているため、来院やお問い合わせもスムーズに対応できる体制を整えています。治療後に気になることがあれば、ご納得いただけるまでフォローを行っており、LINEでのご相談に院長自ら対応することもあります。
当院は福岡市中央区大名にあり、天神駅・赤坂駅から徒歩約7分の場所にあります。お仕事帰りや学校帰りにも相談しやすい立地ですので、一人で悩まずにいつでもお気軽にご相談ください。カウンセリングご予約お待ちしております。
よくある質問
Q. ボトックス注射と剪除法手術、どちらが向いていますか?
汗の量が多めで臭いはそこまで強くない方や、まずは負担の少ない方法から試したい方にはボトックス注射が向いています。一方で、臭いそのものが強く、根本的な対策をしたい方には剪除法手術が向いている傾向があります。診察で実際の状態を確認したうえで、最適な方法をご提案しています。
Q. ボトックス注射の効果はどれくらい持続しますか?
個人差はありますが、3ヶ月から半年ほどで効果が薄れてくる方が多いです。効果を維持したい場合は、その都度定期的に注射を受けていただく形になります。
Q. 剪除法手術のダウンタイムや傷跡はどのくらいですか?
術後数日は腫れや内出血、わきの動かしにくさを感じることがありますが、日常生活に無理なく戻れるまでは1週間ほどが目安です。傷跡は1〜2センチ程度で、わきのしわに沿って切開するため、時間とともに目立ちにくくなっていく方が多いです。
Q. わきがの治療は保険診療を受けられますか?
当院は自由診療専門のクリニックのため、保険診療には対応しておりません。重度のわきがで保険診療をご希望の場合は、対応している医療機関にご相談いただく必要があります。当院ではしっかりカウンセリングを行ったうえで、自由診療として最適な治療を提供しています。
Q. 自分がわきがかどうか、どう判断すればいいですか?
「耳垢が湿っている」「衣類の脇部分が黄ばみやすい」「ご家族にわきがの方がいる」といった点は一つの目安になります。また5分間自分の脇にガーゼを当てその後匂いを確認するガーゼテストも有効です。しかし、自分で臭いの強さを正確に判断するのは難しいことが多いため、気になる方は一度診察で確認してもらうことをおすすめしています。
この記事を書いた人

アルテラクリニック
院長 宮本東和
昭和大学医学部卒業後、昭和大学附属病院形成外科をはじめ、関連病院で形成外科医として研鑽を積む。外傷や皮膚腫瘍、再建外科など幅広い診療に携わり、その後美容外科へ。元福岡TAクリニック院長4年を経て、現在は美容外科クリニック院長として患者様一人ひとりの悩みに寄り添った丁寧な診療を行っている。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS・JSAPS)所属。形成外科専門医。